はじめに

医学部も近年はグローバルな観点から教育を行っていく必要があります。愛知医科大学でも国際基準の「医学教育分野別認証制度」に沿った新しい医学教育カリキュラムの構築や診療参加型臨床実習の積極的導入など様々な角度からの改革を行っています。

また医学知識や技術を身につけていくことで教養の豊かさを持つこと・さらに時代の要請に応えて地域社会に貢献のできる医師の養成を目指していきます。さらに医療にさらなる向上心を持つ医学指導者の養成もしていきます。

医学部では科学的・倫理的な判断力と社会貢献の自覚を養っていきます。さらに情緒と品格を兼ね備えた医療人を育成していくことを教育理念としています。医療現場では高度な専門的医療だけでなく、患者のために力を尽くす全人的な医療が求められています。また看護師や薬剤師などの医療スタッフと一枚岩になってチーム医療の精神が必要なことも言うまでもありません。そのような面からも教育をしていくことでより人間的に優れた医師の養成を目指していきます。

住所

愛知医科大学の所在地は、愛知県長久手市岩作雁又1番地1にあります。藤が丘駅もしくは尾張旭駅からバスで15分程度。また名古屋市街からバスで50分から1時間程度で着きます。交通アクセスは至便とまではいえません。ただ自然豊かで充実したキャンパスライフを送れるのではないかと思われます。

出典:愛知医科大学HP

入学金・学費

入学金

1,500,000円

1年次学費総額

8,200,000円

1年次は入学金150万円、教育充実費270万円、授業料300万円、施設維持費100万円:合計820万円

2年次以降の年間学費

5,200,000円

2年次から6年次は教育充実費120万円、授業料300万円、施設維持費100万円:合計520万円

6年間学費総額

34,200,000円

合計で820万円+520万円×5年=3420万円

その他同窓会費などの委託徴収金が初年度のみ15万円かかります。別途寄付金が必要になります。総額で3500万円超が必要になります。

出典:愛知医科大学HP

偏差値

65.0

私立医学部の中でも標準的な学力を有します。簡単に入学できる大学はありません。しっかりとした基礎力を土台に応用力が必要になることはいうまでもありません。

出典:河合塾医進塾HP

医師国家試験合格率

2019年:全体88.1%(全国58位)新卒94.4%(全国37位タイ)既卒27.3%(全国75位)
2018年:全体90.7%(全国47位タイ)新卒95.4%(全国36位タイ)既卒66.7%(全国36位タイ)
2017年:全体81.4%(全国72位)新卒85.0%(全国72位)既卒53.8%(全国42位タイ)
2016年:全体88.6%(全国67位タイ)新卒92.9%(全国60位)既卒60.0%(全国42位タイ)

徐々に合格率・順位共に上げてきています。18・19年は新卒が大きく順位を上げています。既卒も19年を除けば中位にいます。総合50位前後を維持できるとまずまず良いのではないでしょうか。

出典:医学部受験ラボHP

沿革・歴史

愛知医科大学の歴史を紹介します。

1971年12月:愛知医科大学の設置認可

1974年5月:附属病院の使用許可

1979年7月:附属病院救急救命センター開設

1980年3月:大学院医学研究科設置認可

1983年4月:メディカルクリニック開設許可

1996年3月:附属病院救命救急センターが高度救命救急センターに認定

1999年12月:看護学部看護学科設置認可

2003年11月:大学院看護学研究科設置認可

2004年4月:医学教育センター設置

2005年4月:附属病院を愛知医科大学病院と改称

2008年4月:総合医学研究機構設置、臨床試験センター設置、先端医学・医療研究拠点設置、看護実践研究センター設置

2012年4月:先端医学研究センター設置

2014年4月:新病院の設立許可

2014年11月:災害医療研究センター設置

2017年4月:総合学術情報センター設置

出典:愛知医科大学HP

概要

愛知医科大学ではプロフェッショナリズムを備えて、地域社会の様々な人々と良好な関係を作っていきます。また質の高い医療が提供できて幅広い医学知識や高い診療技能及び科学的な探求心を持った医師を育成していきます。

また医学部の教育理念は医学知識や技術の習得はもちろんのこと、医学を志すものとして教養の豊かな人間性を涵養すること。建学の精神に基づいた倫理的な判断力や社会貢献の自覚を養っていきます。情緒や品格を兼ね備えた医療人を育成していきます。

出典:愛知医科大学HP

カリキュラム

愛知医科大学のカリキュラムは時代の要請に即した授業科目を取り入れています。6年間の一貫教育としてカリキュラムを編成していきます。

若い学年から少人数の教育を取り入れて教員と学生の全人的な接触を図っていきます。学生のコミュニケーション能力や問題解決能力を高めるとともに、自主性を伸ばしていく教育を行っていきます。

また講義や実験を通して基礎医学から臨床医学までの幅広い分野での知識を身に着けることができます。医師として活躍するためには、知識だけでなく実習を通して医療従事者としての責任ある態度や価値観を身に着けることができます。

1年次

1年次はプロフェッショナリズム1A・1B、アカデミックリテラシー、医療情報学、医用心理学、行動科学1A・1B、医療数学、スポーツ科学、医用物理学、生体分子化学、細胞生物学、物理学実験、化学実験、細胞生物学実習、医学英語1A・1B、ポルトガル語、中国語、韓国語、ドイツ語、医化学セミナー、自然科学演習、哲学と医療、経済と医療、文学と医療、法学と医療、宗教と医療、生命倫理、早期体験実習1A・1B・1C、スキルアップ演習、解剖学1A・1B・生理学1、生化学1、選択講座1を学びます。

2年次

2年次はプロフェッショナリズム2、行動科学2、医学英語2、分子発生学、解剖実習、生理学2、生理学実習、生化学2、生化学実習、薬理学、薬理学実習、分子病態学、病理学総論・各論、病理学実習、腫瘍学、炎症学、微生物学、基礎感染症学、微生物学実習、免疫学、免疫学実習、寄生虫学、寄生虫学実習、地域社会医学実習、チーム医療実習、外来案内実習、コミュニケーション演習2、選択講座2を学びます。

3年次

3年次はプロフェッショナリズム3、医学英語3、基礎医学セミナー、衛生学、公衆衛生学、公衆衛生学実習、法医学、健康増進と疫病予防、EBM、地域包括ケア実習、選択講座3、検査医学、消化器学、循環器学、呼吸器・アレルギー学、内分泌・代謝・糖尿病学、脳・神経学、腎・膠原病学、血液・造血器学、精神科学、小児科学、脳・神経学、整形外科学、泌尿器科学、産科学、婦人科学、放射線医学、リハビリテーション医学、疼痛医療学、医療安全、東洋医学、高齢医学、症候学、コミュニケーション演習3を学びます。

4年次

4年次はプロフェッショナリズム4、医学英語4、医療と倫理、選択講座4、皮膚科学・形成外科学、眼科学、耳鼻咽喉科学、麻酔科学、救急医学、臨床感染症学、臨床腫瘍学、臨床遺伝学、臨床推論、地域医療総合医学、基本手技・医療面接実習、臨床実習入門、地域医療早期体験実習、クリニッククラークシップAを学びます。

5・6年次

5年次はクリニッククラークシップA・B、6年次はクリニッククラークシップBを行います。また卒業試験や医師国家試験対策なども行います。

出典:愛知医科大学HP

研修制度

愛知医科大学病院の臨床研修は卒後臨床研修プログラムと小児科研修プログラム・産婦人科研修プログラムなどを設けています。学内コースと市中病院での研修を行う学外コースがあります。また小児科研修プログラムと産婦人科研修プログラムとがあります。

学内・学外コース

学内・学外コースは、1年次は共通内容の研修を行い、2年次は内科・外科・総合医・学外研修を行います。

1年次は内科16週、内科PCC4週、消化器外科などを4週、外科4週、小児科4週、産婦人科4週、救急診療4週、麻酔科4週、選択8週の合計52週で行います。

2年次内科コースは選択科目16週、地域医療4週、救急診療4週、内科4週、精神神経科4週、内科20週の合計52周で行います。

2年次外科コースは選択科目16週、地域医療4週、救急診療4週、内科4週、精神神経科4週、麻酔科8週、外科を総合的に12週の合計52週で行います。

2年総合医コースは選択科目36週、地域医療4週、救急診療4週、内科PCC4週、精神神経科4週の合計52週で行います。

2年学外コースは選択科目16週、地域医療4週、救急診療4週、内科4週、精神神経科4週、学外研修20週の合計52週で行います。

産婦人科コース

1年次は産婦人科8週、内科20週、内科PCC4週、選択科目4週、外科8週、救急診療8週の合計52週で行います。

2年次は麻酔科8週、地域医療4週、精神神経科4週、小児科4週、NICU4週、選択科目12週、産婦人科16週の合計52週で行います。

小児科コース

1年次は小児科4週、循環器消化器内科などを8週、内分泌神経血液内科などを8週、内科PCC4週、消化器外科などを4週、外科4週、産婦人科4週、救急診療4週、麻酔科4週、精神神経科2週、選択科目6週の合計52週で行います。

2年次は地域医療4週、救急診療4週、内科PCC4週、精神神経科2週、選択科目24週、新生児医療12週、選択科目2週の合計52週で行います。

出典:愛知医科大学病院卒後臨床研修センター

部活動

愛知医科大学の部活動について紹介します。運動部と文化部・同好会に分かれます。8割近くと大半の学生がサークルも含めた部活に所属しています。勉強と自由活動を両立したいという熱い学生の表れといえます。似た趣味や境遇を持つ仲間は卒業後の交流にもつながります。また良い気分転換にもなりますので部活動を頑張る学生が多くなっています。

運動部は合気道部・アイスホッケー部・洋式弓道部・和式弓道部・剣道部・硬式テニス部・軟式野球部・ゴルフ部・サッカー部・水泳部・スキー部・ソフトテニス部・バスケットボール部・バトミントン部・バレーボール部・ハンドボール部・ボウリング部・ボート部・ラグビーフットボール部・陸上競技部・ワンダーフォーゲル部などがあります。

文化部・同好会は英語研究会・軽音楽部・東洋医学研究会・ボランティアサークル・愛知医科大学医療研究会・アンサンブル同好会・棋道同好会・卓球同好会・天文学同好会・メディカルサイエンスクラブなどがあります。

出典:愛知医科大学HP

連携病院

愛知医科大学の連携病院を紹介します。

国立病院機構豊橋医療センター(愛知県豊橋市飯村町浜道上)
名古屋掖済会病院(愛知県名古屋市中川区松年町)
JCHO中京病院(愛知県名古屋市南区三条)
総合大雄会病院(愛知県一宮市桜)
済衆館病院(愛知県北名古屋市鹿田西村前)
江南厚生病院(愛知県江南市高屋町)
小牧市民病院(愛知県小牧市常普請)
半田市立半田病院(愛知県半田市東洋町)
西尾市民病院(愛知県西尾市熊味町上泡原)
あいち小児保健医療総合センター(愛知県大府市森岡町)
愛知県厚生農業協同組合連合会安城更生病院(愛知県安城市安城町東広畔28番地)
総合中津川市民病院(岐阜県中津川市駒場)
三重大学病院(三重県津市江戸橋)
藤枝市立総合病院(静岡県藤枝市駿河台)
大津赤十字病院(滋賀県大津市長等)
市立奈良病院(奈良県奈良市東紀寺町)
伊那中央病院(長野県伊那市小四郎久保)
諏訪中央病院(長野県茅野市玉川)
利尻島国保中央病院(北海道利尻郡利尻町沓形緑町11番地)

出典:日本救急医学会・救急医をめざす君へ

著名な卒業生

河野正美氏(医療法人済世会元院長・理事長、たちあがれ日本福岡支部長など政治活動にも力を入れています)

出典:有名人の出身大学ランキング

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プロフィール
笠浪 真

税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号

1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢42人(R2年4月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。

医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。

医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。

                       

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