はじめに

眼科の開業医の年収は約3200万円程度になっています。

眼科の開業医は、自由診療によって報酬の決まる美容外科の開業医に次いで高い年収を取っているのではないかと推測されています。

勤務医を数年ほど経て開業する方もいますが、長期間勤務医を続ける方もいます。

ただ開業する方も多いのかなと思われます。ただ開業の際には場合によっては初期資金が他の科よりもかかるケースもあり、決して容易とはいえないというのが実情です。

勤務医の年収との比較

眼科の勤務医の年収は1200万円から1400万円程度となっています。サラリーマンや公務員などの平均年収と比較するともちろん高いですが、一般的な医師の年収のイメージを考えるとそれほど高いともいえません。

ただこれは平均値であって1000万円未満が51%程度になっています。これをみると眼科の勤務医の年収の中央値は高く見積もっても1000万円前後となり、そう考えると高いともいえません。

さらに1200万円未満で60%、1200万円から1400万円で15%弱、1400万円から1600万円で25%弱、1600万円以上は数えるほどと言われています。2000万円以上はほとんどいないのではないかと思われます。

こうしてみると内科などの勤務医と比べても高所得者層が少なくなっているのかなといえます。

眼科の都道府県別の開業医の年収

都道府県別の開業医の年収自体のデータがないので現在調査中です。

ただ医師全体の年収で見ると岩手や宮城などの東北地方が高く、富山や福井などの北陸地方で低めになっています。医師の需要度や医師の平均年齢が高い地域では、比較的年収が高い傾向にあるようです。

サラリーマンや自営業者などの年収の高い東京・大阪・神奈川・愛知なども決して高い方ではありません。「一般人が稼げる地域=医師が稼げる地域」という構図は基本的に当てはまりません。

都市部で勤務医・地方で開業医が多い

勤務医及び開業医の地域別の割合はというと、都内や首都圏などの都市部ほど勤務医が多く、地方に行くほど開業医の割合が多くなります。

これは眼科医に限らず、他の専門の医師や弁護士などでも同じ傾向がありますが、眼科医はとりわけ傾向が高いようです。

こうなってくるとライフスタイルの問題にも関わってくると言えるでしょう。勤務医のままで都市のステイタスを求めるのか。やはり医師になったからには開業して一国一城の主となりたい、それが地方で求められているのであれば喜んで行く、というスタイルを追求するか。これは個人レベルの問題にもなってきます。

眼科医師の求人はやはり東海と東北で多い

眼科医師の求人は東海北陸地域の中部地方でずばぬけて高く、全体の25%となっています。例えば東北地方で15%、東京を含む関東地方は27%です。ただ人口比で見るとやはり東北地方の高さが目立ちます。さらに関西地区で16%、中国地方で6%、九州地方で9%となっています。四国地方と北海道では全体の1~2%とかなり少なくなっています。

このようなところから見ても、東北地方や東海北陸地方など、人員不足の地域の医師の年収はやはり高くなることが予想されます。

開業には少なくても6000万円程度はかかりそう


開業医として病院の勤務医から医院を開業するとなると少なく見積もっても5000万円、普通に考えると7000万円から8000万円程度かかりそうです。

開業するとなると土地や建物などの箱物が必要になります。また検査器具や診察用具などの医療機器一式もそろえなければなりません。

さらに白内障や緑内障などの手術やレーシックなどの視力回復手術などを行うとなると、大型の医療機器を揃えることとなり、追加で初期投資が2000万円程度はかかってきます。都心部で開業するとなると億近くの初期資金になることもありそうです。

そこに看護師やレントゲン技師などの専門家も必要になります。それでも手が足りずに家族などに受付や会計などの事務を手伝ってもらう必要が出てくるかもしれません。

そして開業コンサルタントなどに開業サポートを頼むとさらに500万円から1000万円程度の資金がかかります。いくらお金があっても足りないかなと思われます。

開業医になると経営者になります。最初は銀行からの借り入れも必要になります。ある程度医院が稼げるようになってもスタッフの給料と借り入れの返済で、開業医自身の報酬がほとんど手元に残らない可能性も高くなります。

勤務医時代と変わらず忙しいにもかかわらず、年収は勤務医時代の数分の1程度もしくはそれ以下になってしまう方も多くいるのではないかと思われます。

実際に都市部の開業医は、開業後2年から数年で医院をたたんでもう一度勤務医に戻ってしまう方も多くいます。

開業をするにはかなりの決心と覚悟が必要になります。

眼科医師は手先が器用でなければならない

眼科医の業務としては、まず糖尿病からくる網膜の障害や、緑内障などの失明のリスクを最小限にするという役割があります。そうなると検査をすることも当然重要になります。

高齢化社会になってきていますので、緑内障・白内障・糖尿病性網膜症になっていく方も今後どんどん増えてくると思われます。

さらに以前ほどではないにしても若者や中堅世代にもレーシックなどで視力を回復したいという方も多くなっています。

いずれにしても視力や視野を手術で回復したいという患者さんのニーズが高くなっていますので、手術の成否・手先の器用さは重要になってきます。

眼科での手術の失敗によって訴訟なども多く起きています。眼科の開業医になることでだいぶ稼ぐことはできますが、反面そのようなリスクもありますので表裏一体ともいえそうです。

この辺りのことを知って眼科医として開業をするか・勤務医で留まるかの判断をすることも大事になってくるものと思われます。

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