女医の結婚難

男性医師の生涯未婚率(50歳時点)がわずか2.8%であることに対し、女性医師の50歳時点の生涯未婚率は35.9%というデータがあります。

※2,012年の総務省統計局の「就業構造基本調査」をもとに、教育学者・社会学者の舞田敏彦氏が試算したデータ

2012年と少し古い統計ではありますが、約12.8倍もの開きがあり、かなり大きな差であることがわかります。

一方、2015年の国勢調査では男性の生涯未婚率は24.2%、女性は14.9%というデータがあります。

それと比べても男性医師の生涯未婚率は低く、女性医師の生涯未婚率は高いということがわかります。

才色兼備・高収入のイメージが強い女医ですが、一方ではこのデータから推察する通り、昔から「お嫁に行けない」と敬遠されていた職業のひとつです。

なぜ結婚できない女医は多いのでしょうか? そして、理想の相手と結婚するにはどうしたら良いのでしょうか?

【理由1】女医は男性にとっては高嶺の花

女医は高嶺の花

やはり、何と言っても女医は男性から見ると「高嶺の花」と見られてしまうということが大きいです。

コロナ以降、日本人の価値観は急速に変わっているとはいえ、現状、男性は収入面では女性より優位に立ちたいという気持ちが強いのが実情でしょう。

女医の結婚相手の半数以上は男性医師

女医の結婚相手の1位は圧倒的に男性医師です。

女医向けの情報サイト「ジョイネット」(エムステージ運営)が作成した「女医白書」では、女医の結婚相手について次のような結果が得られています。

「女医白書」から抜粋
  • 1位:男性医師(54.1%)
  • 2位:医療関係以外の会社員(16.5%)
  • 3位:公務員(9.2%)
  • 4位:MR・製薬会社など医療関係者(4.6%)
  • 5位:自営業(4.6%)

また、東京大学社会学研究所が刊行する「社会科学研究」の2012年掲載論文によると、女医の先生の配偶者の73.7%は男性医師というデータもあります。

実際に現場にいる先生であれば想像のつく結果かと思いますが、女医の結婚相手の半数以上は男性医師なのです。

医療業界に限らず、同業同士が結婚することは珍しくありませんが、女医の結婚については特にその傾向が顕著と言えます。

収入面で優位に立ちたい男性はまだまだ多い

言うまでもなく、女医は高収入です。

男性側から見ると、収入面では自分が優位に立っていたいもの。ここ数年は、このような価値観を持つ男性は減っていますが、まだ根強いのが現状です。

「女医は高嶺の花、普通のサラリーマンの自分は相手にされないのではないか?」

自分より収入が高い女性を見ると、ひいてしまう男性はまだまだ多いのです。

女医の先生からしてみれば、自分より年収の低い男性は来なくなるということです。

また、女医の先生側にも、自分と同等の収入やステータスを相手に求めたいという気持ちもあるでしょう。

この条件を満たす身近な結婚相手となると、どうしても男性医師になります。

女医の結婚相手が、男性医師である割合が多くなるのは必然です。

医師と結婚しない女医の先生も多いですが、企業経営者や実業家など、高収入かつ社会的地位が高い人がほとんどです。

もちろん、このような男性を見つけることは、そんなに簡単なことではないと考えている女医の先生も多いでしょう。

しかし、今は医師やエグゼクティブを対象とした婚活サービスや結婚相談所もあるので、ハイクラスな相手を探すのは以前より難しくありません。

【理由2】女医は早婚を逃すと婚活が難しい

女医は早婚

もうひとつ、女医が結婚できない理由として有名なのが、早婚を逃すと婚活が難しくなるというもの。

女医というと晩婚のイメージが強い方も多いと思いますが、案外そうでもありません。

女医は意外と晩婚ではない

それを裏付けるのが、先ほども紹介した「女医白書」のデータです。

女医白書によると、アンケートを実施した女医の34.9%が25~29歳で結婚しています。

次いで多いのが、30~34歳で27.5%。25~34歳で結婚する割合は62.4%ということになります。

なお厚労省の「人口動態統計」では、日本人女性の初婚平均年齢は29.4歳です。

女医の結婚についても、6割以上が25~34歳で結婚していることを考えれば、さほど他の女性との違いは見られません。

女医だから晩婚ということはないと言えるでしょう。

女医の結婚のチャンスは研修医期間中?

ちなみに、25~29歳といえば、医師であれば研修医期間中にあたる時期です。

医師の研修というと、医師免許取得後に2年間行われる初期研修、専門医を目指す後期研修に大きく分けられます。

女医白書のデータによれば、この初期研修、後期研修中に結婚する割合が4割を超え、そのうち半数弱が初期研修中です。

初期研修期間中は、年齢でいうと24~27歳くらいに当たる時期。案外早い年齢で結婚する女医も多いのです。

後期研修となると、専門医取得を目指すため、症例を積んで、論文執筆や試験対策……とかなり多忙になり、時間がなくなります。

医学生時代に医学部の彼氏を見つけた方が良い?

初期研修に結婚した女医は、おそらく学生時代から付き合っていたパターンが多いでしょう。

医学部は女子よりも男子が多いですが、医療の職場になればその割合は逆転し、ほとんど女性になります。

将来女性が多い職場に行く女医からしてみれば、医学生時代が最大のチャンスと言って良いでしょう。

また、研修医期間を終えれば、四六時中激務な医師としての業務が待っています。

ですから、研修医期間を終えると、さらに結婚に対するハードルは高くなるのではないか、このように考えられているのです。

【理由3】結婚適齢期の研修医時代は精神的余裕がない

忙しい女医

忙しい女医にとっては、医学部時代に彼氏を見つけて、初期研修に差し掛かる24~27歳のうちに結婚するのが良いかもしれません。

女医にとって、結婚適齢期と研修医時代というのは重なります。

しかし、だからといって、「では研修医のうちに誰か良い人見つけて結婚しよう」となるかと言われれば、それも疑問です。

医師免許取り立ての研修医は、医師として自立しているわけではなく、実力的に不安な時期です。

また、「今でしかできないことがある!」と研修医時代は、医師としての研鑽を積みたい時期。

ですから、まだ結婚や出産とか考えられないという人も多いのではないでしょうか。

「専門医習得もしたい、留学もしたい、博士課程も終えたい」と考える方であれば、なおさらその傾向は強いでしょう。

もちろん研修医を終えて、各々の医局に入ればますます忙しくなることが考えられます。

まだプライベートのことまで気が回る精神的余裕はないかもしれません。

【理由4】看護師など女性スタッフのライバル過多

女医の周りには看護師などのライバルが多い

先ほどもお伝えしたように、女医の最大のモテ期は医学生時代と言われています。

大学の医学部は、大学によって差はありますが7割前後が男子学生です。

これは女子医大生にとっては、恋愛には有利なことです。

これは医学部に限った話ではなく、男子の多い理系学部全般で、リケジョは恋愛に有利です。

特に男子学生が9割を占める工学部の機械系や電気系はその傾向が顕著です。

さらに、こういった医療系以外の理系学部の多くの人は技術者・研究者として就職しますが、職場の男女比はあまり変わりません。

リケジョのモテ期は、社会人になっても続くことが多いですが、医療業界は違います。

職場に入った途端、男女比は逆転します。いや、それ以上に看護師や受付・事務など女子の割合が多くなります。

そうなると、今度は男性医師がモテ期に入ります。

もちろん、女医と結婚する男性医師も多いでしょうが、それ以上に看護師や女性スタッフがライバルになります。

医療の現場では、女医は恋愛ではライバルだらけとなるので不利になることが多いのです。

【理由5】しっかり者は結婚ではマイナスな印象

女性医師のイメージ

先ほど高収入の女性は、一般的な男性サラリーマンや公務員からは引かれてしまう、というお話をしました。

それに加えて、女医の先生は、「論理的で頭が良く、しっかり者」という印象を持たれがち。

女性にありがちな感覚派なイメージがあまりありません。

医師という職業ではしっかり者で、論理的に判断しないといけないことも多いですが、男性性の強い女性を苦手とする男性は多いです。

もちろん最近は女性性の強い男性や、男性性の強い女性は増えてきているので、必ずしも当てはまることではありません。

しかし、ときには隙を見せたり、甘えたりすることでギャップを見せることができるので、より魅力が際立つのではないかと思われます。

毎日気が張っているのであれば、肩の力を抜いてガードを緩めてみるだけでも良い出会いがあるかもしれません。

【対策】忙しくて出会いのない女医が理想の結婚相手を見つけるには?

結婚のイメージ

では、女医の先生は学生時代か研修医時代に相手を探さないと、もう一生独身なのか。

そう焦って結婚するのも考えものです。

むしろ若い頃に焦って結婚しても、それが理想の男性でなければ離婚に至るケースもあります。

有名な「女医1/3の法則」は、1/3の女医は独身、1/3は結婚、1/3は離婚する傾向にあると言われているものです。

実際に女医の先生は離婚率がかなり高い印象です。

今どき離婚したからと言って不幸とは言えませんが、大切なことは自分が理想とする相手を見つけて結婚することです。

ハイクラス対象の婚活サービスの利用

では、どのように相手を探すかですが、先に書いたように女医の先生は、同じ職場内に医師以外の男性があまりいないこと。

そして、四六時中忙しく動き回っているという点があります。

しかし、先も書いたように、高収入の方を対象とした婚活サービスや結婚相談所は増えています。

そのため、「女医だから」「忙しいから」出会いがないという時代ではなくなっています。

幸せな結婚を求めるのであれば、ハイクラスな婚活サービスを利用するのも良いでしょう。

勤務医が良いか、開業医が良いか?

また、勤務医の女医の先生であれば、開業するというのもひとつの選択肢です。

開業すれば理想のパートナーと出会えるというわけではありませんが、

勤務医と開業医、どちらが理想の医療を追求できるか?
理想のライフスタイル(結婚、子育てとの両立など)を実現できるのはどちらか?

という点で、ご自身の進路を考え直しても良いのではないでしょうか?

厚生労働省「女性医師キャリア支援モデル普及推進事業の成果と今後の取組について」によれば、女医の先生がキャリアを中断する理由のうち、70%は出産、38.3%が子育てです。

1年以上休職・離職した女医の先生の割合は39.6%にもなります。(1~2年未満、2~3年未満、3年以上の割合の合算)

女性は結婚、妊娠、出産というライフステージの変化で働き方が大きく変わってきます。

しかし開業医の場合、各々のライフステージでどのくらいの仕事がしたいのかなどのプランニングすることが可能です。

理想の医療を追求して、なおかつ理想のライフスタイルを実現したい女医の先生は開業という道も考えてみると良いでしょう。

まとめ

以上、結婚できない女医の5つの理由と対策についてお話しました。

  1. サラリーマンや公務員にとって、女医は高嶺の花
  2. 研修医期間を終えると忙しくなるので意外と早婚の方が有利
  3. だからといって研修医時代は、結婚を考える精神的余裕はあんまりない
  4. クリニックの職場の大半は女性で、医師以外の男性が少ない
  5. 論理的でしっかり者というのは結婚ではマイナスに見られがち

こういったことから、昔から女医は結婚に不利と言われてきました。

しかし、女医の先生は収入も高いですし、患者の命と健康を守る社会的地位の高い仕事です。

このような女医の先生が理想の結婚相手を見つけられないというのは、少しもどかしい気がします。

ご自身の収入とステータスに見合った、素敵な男性と出会ってほしいと思いますし、実際にいると思います。

勤務医の女医の先生は、仕事も家庭も両立できるようなクリニックを開業するのもひとつの手です。

ぜひ、高収入で人間力の高い理想の男性と出会って、素敵な家庭を築いてください。

ご相談・お問い合わせ

お問い合わせはこちらから

この記事の執筆・監修はこの人!
プロフィール
笠浪 真

税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号

1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢42人(R2年4月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。

医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。

医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。

                       

こちらの記事を読んだあなたへのオススメ