はじめに

岩手医科大学では「医療人たる前に人間たれ」という全人的な地域総合医療を理想にしています。患者の方と共に生きる医療を推進していくとともに現在医療の問題解決に取り組んでいきます。

医療の世界でも専門主義・部分主義・病気第一主義という問題が顕在化してきています。また地域医療の弱体化も明らかになっています。このような問題にも真剣に取り組んでいきます。

住所

岩手医科大学の所在地は岩手県盛岡市内丸19-1にあります。近郊の矢巾にも医学部のキャンパスがあります。

入学金・学費

岩手医科大学医学部の入学金や学費は以下のようになります。

入学金

2,000,000円

授業料

15,000,000円

1年次から6年次まで各250万円。250万円×6年間=1500万円

実験実習費

3,000,000円

1年次から6年次まで各50万円。50万円×6年間=300万円

施設整備費

6,000,000円

1年次から6年次まで各100万円。100万円×6年間=600万円

教育充実費

8,000,000円

1年次が300万円、2年次から6年次までが100万円。300万円+100万円×5年間=800万円

6年間学費総額

34,000,000円

総額で200万円+1500万円+300万円+600万円+800万円=3400万円

その他の費用

450,000円

学生傷害保険団体加入保険料が6年間で3万円、学友会費が1年次2万円、2年次以降1万円、同窓会費15万円、父兄会費20万円。合計45万円ほどかかります。

あとは私学なので寄付金が当然かかります。

6年間で3600万円から3800万円程度は見ておく必要がありそうです。

ただこれでも私立医学部の中ではほぼ標準的な額で高い方ではありません。

入学試験の成績の上位者でかつ人間的に優秀な方は最大で1年次の入学金と授業料の540万円程度を免除することもあります。

奨学金は入学時学納金減免制度・岩手県の奨学金・市町村医師養成修学資金貸付などを用意しています

出典:医学部受験マニュアル

偏差値

65.0

私立医学部の中でも標準的といえます。医学部なので容易に入学できる大学はありません。しっかりとした基礎を含めた勉強が必要になります。

出典:河合塾医進塾HP

医師国家試験合格率

岩手医科大学の医師国家試験合格率を紹介します。

2019年:全体74.1%(全国79位)新卒81.2%(全国79位)既卒48.6%(全国60位)
2018年:全体77.3%(全国80位・最下位)新卒81.7%(全国80位・最下位)既卒59.4%(全国52位)
2017年:全体76.8%(全国79位)新卒82.2%(全国77位)既卒45.0%(全国63位)
2016年:全体84.3%(全国80位・最下位)新卒85.8%(全国79位)既卒71.4%(全国28位タイ)

全国70位代後半というところが続いています。

出典:医学部受験ラボHP

沿革・歴史

岩手医科大学の歴史を紹介します。

1897年:岩手病院を創設して医学講習所と産婆看護婦養成所を併設。

1901年:私立岩手医学校を設立

1947年:私立岩手医学校を岩手医科大学に名称変更

1960年:大学院医学研究科設置

1980年:岩手県高次救急センターを開設

1997年:創立60周年記念で附属循環器医療センターが竣工。

2007年:矢巾に新キャンパスの完成

2010年:超高磁場先端MRI研究所を竣工

出典:岩手医科大学HP

特徴・概要

岩手医科大学では医学・歯学・薬学・看護学の4学部を同一のキャンパスをそろえていく大学で総合的な医療人を育成しています。また7テスラMRIを導入した超高磁場先端MRI研究センターなどを完備して横断的・学術的な先進の研究を行っています。

また岩手は都市部・農村部・沿岸部・山間部など様々な地形があります。そこには多様なタイプの人間がいます。医療人としてのキャリアを考えるとかなりステップアップできる環境があります。地域医療を行うことのできる環境がそろっています。

岩手医科大学の魅力は大きく分けて3つあります。1つは早期体験学習があります。広い視野で早期で医学や医療の現場を体験していくことを目的としています。1年次から看護や介護の実習、救急心肺蘇生法などの実技があります。また3年次では救急車の同乗や救急センターの当直などの地域の医療の実践に即した意義深い研究テーマが用意されています。

2つ目は臨床実習の充実化です。5年生は小さなグループで実際の医療現場に入ることができます。医師として必要な知識や技能さらに態度を習得していきます。また高次の臨床実習では学生医師という立場で医療チームの一員となって患者の診療に携わります。

3つ目は社会に貢献できる医師の育成が大事になります。1年次で急性期から慢性期へのケアを通して医師の全体像と患者の関係を学んでいくとともに地域医療の実態に触れて現状を把握していきます。3年生に地域医療の現場で研修を積んで医師の役割の重要性を体感していきます。また6年次になると大学病院の外で臨床実習を行って3学年の成果を再確認していきます。実際の診療を参加してプライマリーケアを学んでいきます。

出典:岩手医科大学HP

カリキュラム

岩手医科大学のカリキュラムを紹介します。

1年次

医療倫理学・心理学・医療面接基礎・医療社会学・行動科学・数理統計学・情報リテラシー・物理学・化学・健康運動科学・応用生物学・自然科学・人類学・解析学入門・医療とスポーツ・応用化学・医療とコミュニケーション・医療と福祉・科学英語・医療と物語・医療と法律・パーソナリティ心理学・基礎生物学・基礎化学・基礎物理学・ゼミナール・医療体験実習・看護体験実習などを学びます。

2年次

組織学・人体発生学・臨床解剖学・器官生理学・医化学・分子生物学・神経科学・神経生理学・神経解剖学・免疫学・微生物学・病理学総論・器官病理学・薬理学・臨床薬理学・細胞生物学・医化学・基礎組織学・骨学・以下生理学・基礎医学演習・医学研究リテラシーなどを学びます。

3年次

疫学・環境医学・予防医学・法医学・基礎病態社会医学演習・チーム医療リテラシー・地域医療研修・救急センター当直体験・救急車同乗体験研修・救急心肺蘇生研修・シミュレーション研修・医学英語・医事法学などを学びます。

4年次

臨床医学科目の講義・基本的臨床医学実習などを学びます。また共用試験を行って合格者のみが臨床実習に進むことができます。

5年次

総合臨床医学・総合医学講義・合同学生セミナー・臨床実習・高次臨床実習などを行っていきます。

6年次

前半は5年次の続き、後半は総合医学試験と臨床実習後の態度などを行うことができます。最後に医師国家試験受験をして卒業となります。

出典:岩手医科大学HP

研修制度

岩手医科大学の内科専門医のプログラムは特定機能病院としての役割を果たしながらも高度な医療を行っています。東日本大震災の被災地地域である釜石・大船渡地区を中心とした沿岸地域のように地域に即した実践的な医療と診療所との病院の連携を通して内科の専門医の取得を目指していくプログラムです。この研修プログラムは内科総合コースと地域医療重点コースの2つがあります。

内科総合コースは内科の領域を横断的に学ぶことを目的にしたコースになります。基幹施設での研修を1年以上連携施設もしくは特別連携施設での研修を1年以上2年未満の研修を行っていきます。様々な訓練を行いながらも研修を進めていきます。

地域医療重点コースは地域枠の卒業生と奨学金の受給者を対象にしたコースです。1年次は基幹施設で内科や救急科の研修を行っていきます。その後に連携施設や特別連携施設で1施設あたり3か月以上の研修を2年間ほど行っていきます。

出典:岩手医科大学附属病院医師卒後臨床研修センターHP

部活動

岩手医科大学の部活動を紹介します。運動部と文化部があります。仲間と一緒に身体を動かしたい・何かを楽しみたい・精神鍛錬をしたい・人間関係を大事にしたいなど目的は様々です。ただ医系の大学にしては勝つということも大事にしています。

運動部はアーチェリー部・アイスホッケー部・空手道部・弓道部・剣道部・硬式テニス部・硬式野球部・ゴルフ部・サイクリング部・サッカー部・山岳部・柔道部・準硬式野球部・水泳部・スキー部・ソフトテニス部・卓球部・日本拳法部・馬術部・バスケットボール部・バドミントン部・バレーボール部・ハンドボール部・フェンシング部・ボート部・ラグビー部・陸上競技部・ワンダーフォーゲル部などがあります。

同好会はスポーツ愛好会・パフォーマンス同好会・ビリヤード同好会などがあります。

文化部は衛生検査部・オーケストラ部・合唱部・華道部・クラシックギター部・軽音楽部・茶道部・さんさ踊り部・写真部・美術部などがあります。

同好会は英語研究会・非電脳系ゲーム同好会などがあります。

出典:岩手医科大学HP

連携病院

岩手医科大学の連携病院を紹介します。

盛岡赤十字病院(盛岡市三本柳)
盛岡医療センター(盛岡市青山)
国立岩手病院(一関市山目泥田山下)
岩手県立磐井病院(一関市狐禅寺大平)
岩手県立胆沢病院(奥州市水沢龍ヶ馬場)
岩手県立江刺病院(奥州市江刺西大通り)
北上済生会病院(北上市花園町)
岩手県立中部病院(北上市村崎野)
岩手県立釜石病院(釜石市甲子町)
岩手県立大船渡病院(大船渡市大船渡町山馬越)
岩手県立宮古病院(宮古市崎鍬ヶ崎)
岩手県立久慈病院(久慈市旭町)
岩手県立二戸病院(二戸市堀野大川原毛)
岩手県立山田病院(下閉伊郡下閉伊郡山田町飯岡)
岩手県立軽米病院(九戸郡軽米町大字軽米)
いわてリハビリテーションセンター(岩手郡雫石町雫石町七ツ森)
JR仙台病院(仙台市青葉区五橋)
八戸赤十字病院(八戸市大字田面木中明戸)
能代厚生医療センター(能代市落合字上前田地内)
かづの厚生病院(鹿角市花輪向畑)

出典:岩手医科大学HP

著名な卒業生

岩手医科大学の主な卒業生を紹介します。

亀田信介氏(亀田総合病院院長・医療法人鉄薫会理事長)
故伊藤宝城氏(旧制の岩手医学専門学校卒業・鳥取県立中央病院院長)

出典:WIKI

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プロフィール
笠浪 真

税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号

1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢42人(R2年4月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。

医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。

医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。

                       

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