はじめに

医療のグローバル化が進んでいく中で、日本の医学教育は大きな変革を迫られています。全国の医学教育教育機関が国際認証に対応したカリキュラムの策定に取り組んでいます。

その流れもあって日本医科大学では2014年度から国際認証基準に対応していくカリキュラムをスタートしていきます。臨床実習の時間を増やしていくこと。その内容を見学から参加型にしていくこと。また1年次から医療の専門科目を学んでいくことで学生に責任と意欲を持たせるカリキュラム構成としています。

住所

日本医科大学医学部の住所は東京都文京区千駄木1-1-5にあります。東京メトロ千代田線千駄木駅及び根津駅、東京メトロ南北線東大前駅及び本駒込駅、都営三田線白山駅からそれぞれ徒歩10分程度で行くことができます。多くの駅からアクセスできるという点が大きな魅力といえます。

入学金・学費

日本医科大学医学部の入学金や学費は以下のようになります。

入学金

1,000,000円

授業料

15,000,000円

施設設備費等

6,000,000円

6年間学費総額

22,000,000円

入学試験の成績の上位者は1年次の授業料が最大で250万円の免除になります。

奨学金は在学生奨学金・父母会奨学金・特別学資ローンなどを用意しています。

出典:日本医科大学HP

偏差値

70.0

近年は偏差値が上がりつつあります。私立医学部では慶大・順天・慈恵医科大学に次ぐ難易度・偏差値があるのではないかと思われます。医学部はどの大学も入学することも簡単ではありませんが、その中でも入学の困難な大学の1つといえます。

出典:河合塾医進塾HP

医師国家試験合格率

日本医科大学の医師国家試験合格率を年ごとに比較していきます。

2019年:全体93.0%(全国21位タイ)新卒94.8%(全国33位タイ)既卒83.3%(全国7位タイ)
2018年:全体87.4%(全国68位)新卒89.5%(全国68位タイ)既卒77.3%(全国20位)
2017年:全体82.5%(全国71位)新卒85.3%(全国71位)既卒0.0%(全国77位タイ)
2016年:全体94.2%(全国24位)新卒96.8%(全国17位)既卒62.5%(全国39位)

好成績の年とそうでない年があります。総合していくとほぼ標準的といえます。可もなく不可もなくという感じです。

出典:医学部受験ラボHP

歴史

日本医科大学医学部の歴史を紹介します。

1876年:日本医科大学の前身にあたる「済生学舎」を開校

1912年:日本医学専門学校開校

1919年:私立日本医学専門学校を日本医学専門学校と改称。

1926年:日本医学専門学校から日本医科大学に名称を変更

1937年:日本医科大学付属丸子病院(今の武蔵小杉病院)を開院

1951年:新生の日本医科大学が誕生

1955年:医学進学課程設置

1960年:大学院医学研究科を設置

1970年:6年間の一貫教育にカリキュラムを変更

1977年:日本医科大学付属多摩永山病院を開院

1983年:本学創立80周年の式典を行う

1994年:日本医科大学付属千葉北総病院開院

2006年:創立130年記念式典を行う

2007年:日本医科大学大学院基礎医学大学院棟・医学部教育棟を竣工

2010年:大学院設置50周年記念式典を行う

2014年:ICT推進センター及び医学教育センターを設置

2017年:付属病院の新病院棟を竣工

出典:日本医科大学HP

特徴

日本医科大学医学部の特徴は未来型医学教育・世界基準の学び・活発な国際交流などを行います。

未来型医学教育

未来型医学教育では学習支援プログラム・多数の電子黒板・学生用向けの電子カルテを用意しています。

学習支援プログラムでは予習と復習をサポートしていくEラーニングの学習支援システムを開発しました。ネット上で公開された資料を見て予習ができるので授業を通して理解度が深まります。また授業の様子を収録した動画も公開されますので何度も見直して復習を行うことができます。

多数の電子黒板では学生が少人数のグループに分かれて討論をしていくグループ学習を行っています。思考力・コミュニケーション能力・積極性を養うことができます。それをカバーするための50台の電子黒板を用意しました。グループごとの学習の成果が共有をできることになりました。

臨床実習の中でも診療録の記入は重要な必須項目です。ただ病院の電子カルテに学生がアクセスをすることはリスクを伴います。そこで学生専用の電子カルテを導入しています。学生が自由に診療録を記入することができます。

世界基準の学び

世界基準の学びは参加型臨床実習・新病院での実習・優れた指導医という点で魅力があります。

参加型臨床実習では国際臨床基準対応カリキュラムに応じて臨床実習の時間数を70週にしました。内容も見学型から参加型にしています。専門医の指導のもとで学生医としての患者さんの診療や治療に積極的に参加していくという実践的な知識と技量を身に着けることができます。

新病院での実習では4つの附属病院で最新鋭の施設や設備がそろっています。最先端でかつハイレベルな医療に触れていく機械を提供していきます。大学に隣接する付属病院は今後入学してくる学生の方に最新の設備や機器をそろえた新病院での実習を予定しています。

また教育・診療・研究などのあらゆる面で優れた力を持つ指導医が臨床能力の高い医師を養成していきます。臨床実習は4年次の後期から始まります。そこでハイレベルな技術や人間力を持つ医師の姿を間近に見た上で学生自身に多くのことを発見していただく機会を作ります。

活発な国際交流

活発な国際交流は海外臨床実習・医学英語教育・多様な国際交流などを用意しています。

海外臨床実習では6年次に提携大学であるジョージワシントン大学や南カリフォルニア大学などでも実習を行うことができます。海外での臨床実習を体験して異国の文化や歴史に触れていくことでグローバルな視野を養うことができます。将来の選択肢を広くしていくことが可能になります。

医学英語教育では医師の生涯教育に必要なレベルの英語能力を身に着けていきます。外国人を模擬患者にした医療コミュニケーションを図る授業や医学英語論文のためのトレーニングを行っていきます。大学全体で医学英語を推進していく教育を行っていきます。

多様な国際交流では東南アジア医学研究会でのタイなどのアジア諸国への医学留学や国際医学生連盟による欧州諸国との短期交換留学のサークル活動を通した国際交流などを行っています。また夏休みには欧米での一流医学研究機関で研究の見学や補佐をして生活をする学生もいます。

出典:日本医科大学HP

カリキュラム

日本医科大学では6年間の学習を通して医療の専門家としてのプロフェッショナリズム、幅広い立場に立ったコミュニケーション能力、臨床医学を中心とした幅広い医学知識、臨床現場で生きる実践的な診療能力、医学の進歩に向上心を持つ科学的な研究心、医療人の立場からみた人々の健康維持と社会への貢献、次世代の方のための医療人の育成、日本のアイデンティティと愛さらに国際性豊かな人間性などを付けていくことを目的にしていきます。以下6年間で学んでいくカリキュラムを紹介します。

1年次では医学入門・医学実地演習・自然科学基礎(物・化・生)・生物科学・生物学実験・物理学・化学・数学・スポーツ科学・外国語・人文科学・社会科学・特別プログラム・セミナー・解剖学・生理学・生化学・分子生物学などを学びます。自然科学基礎は大学受験で選択しなかった科目のみを学びます。

2年次は基礎科学・医学実地演習・少人数医学教育・医療法学・分子解剖学・生体構造学・システム生理学・生体統御学・代謝栄養学・分子遺伝学・特別プログラム・病理学・微生物学・免疫学・衛生学・公衆衛生学などを学びます。

3年次は臨床医学概論・循環器・消化器・呼吸器・感染・腫瘍・乳腺・神経・リハビリ・救急・生体管理・放射線医学・アレルギー・膠原病・免疫・血液・造血器・腎・泌尿器などを学びます。

4年次は産婦人科学・運動感覚・小児・思春期医学・頭頚部医学・耳鼻咽喉科学・眼科・皮膚科学・形成・再建・再生・精神医学・麻酔・集中管理・疼痛制御・基本診療実習・統合臨床などを学びます。

5年次は臨床実習を中心に学びます。

6年次は臨床実習の続きと国家試験対策などを行います。

出典:日本医科大学HP

研修制度

日本医科大学付属病院の臨床研修プログラムは日本医科大学の学是・教育理念、臨床研修の理念に基づいて研修医が基本的な臨床能力を修得。プライマリーケアを実施できることを目標としています。目的を達成するために複数の科をローテーションして知識や技能の向上を図っていきます。またチーム医療を体験していくことで協調性を身に着けていきます。研修を通して臨床医としての技量を身に着けるのではなく医師としての倫理性や使命感・さらに医療安全の理解と実践そして患者・家族・病院スタッフとのコミュニケーションの重要性を通して必要な人格をつけていきます。

研究プログラムは次のようになります。

1コース:内科24週、救急12週、小児科・産婦人科・精神科・外科は4週以上、地域医療4週、外科4週、残りは選択診療科(全96週)

2コース:内科24週、小児科8週、救急12週、外科4週、NICU・産婦人科・小児外科は8週以上、小児科・精神科・地域医療は4週以上、残りは選択診療科(全96週)

3コース:内科24週、救急12週、産婦人科12週、外科8週以上、小児科・NICU・精神科・地域医療(一般外来を含む)は4週以上、残りは選択診療科(全96週)

出典:日本医科大学HP

部活動

日本医科大学の部活動を紹介します。運動系を中心に多くの部活動があります。忙しい学生生活の中でも人間関係・コミュニケーション・忍耐などの自分磨きをできる貴重な時間といえます。

運動系はアイスホッケー部・アーチェリー部・空手部・弓道部・剣道部・硬式テニス部・硬式野球部・ゴルフ部・サッカー部・山岳部・柔道部・水泳部・スキー部・相撲部・ラグビー部・卓球部・バトミントン部・バレーボール部・ハンドボール部・ボート部・ヨット部・馬術部・陸上競技部・ワンダーフォーゲル部・ダンス部・ソフトテニス部・バスケットボール部などがあります。

文化系は演劇部・音楽部・軽音楽部・室内楽部・写真部・数理医学研究会・東南アジア医学研究会・美術部・MESS・地域医療研究会・ハルモニアオーケストラなどがあります。

出典:日本医科大学HP

連携病院

日本医科大学付属病院の関連病院を紹介します。

銀座エルクリニック(中央区銀座)
深川立川病院(江東区扇橋)
スキンケア上野クリニック(台東区上野)
花と森の東京病院(北区西ヶ原)
関川病院(荒川区西日暮里)
博慈会記念総合病院(足立区鹿浜)
平成立石病院(葛飾区立石)
江戸川病院(江戸川区東小岩)
府中恵仁会病院(府中市住吉町)
北多摩医院(調布市調布ヶ丘)
西部総合病院(さいたま市桜区上大久保)
はとがや病院(川口市坂下町)
東戸塚記念病院(横浜市戸塚区品濃町)
育成会横浜病院(横浜市保土ヶ谷区狩場町)
平山病院(千葉市花見川区花見川)
行徳総合病院(市川市本行徳)
筑西市民病院(筑西市玉戸)
北村山公立病院(東根市温泉町)

出典:日本医科大学付属病院HP

著名な卒業生

日本医科大学卒業者の有名人を紹介します。

故野口英世氏(日本医科大学の前身の済生学舎の卒業生・黄熱病などの研究に尽力)
故吉岡彌生氏(日本医科大学の前身の済生学舎の卒業生・東京女子医大の創設者)
神野正博氏(医療法人菫仙会理事長)
与田仁志氏(東邦大学医療センター大森病院総合周産期母子医療センター長)

出典:WIKI

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プロフィール
笠浪 真

税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号

1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢42人(R2年4月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。

医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。

医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。

                       

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