はじめに

熊本大学医学部医学科は明治29年の設立以来、1万人以上の卒業生を輩出しています。医学の専門教育は最新の研究内容の紹介や診療スタイルにより近い実践的な臨床教育を含む幅広いカリキュラムを特徴としています。誠実で人間的なバランスの取れた医師を育てていくという教育を実践していきます。今後もより充実した実習のできる教育を行っていきます。

出典:熊本大学医学部HP

所在地

熊本大学医学部医学科の所在地は熊本市中央区本荘1丁目1番地1号にあります。熊本駅からバスで7・8分というところです。2キロ程度ありそうなので朝歩くとなると少し厳しいかもしれません。白川という川を超えればすぐに医学科があります。

出典:熊本大学医学部HP

入学金・学費

熊本大学医学部の学費を紹介します。

1年次は入学金は282000円、授業料は535800円で合計が81万7800円

2年次から6年次は授業料が535800円×5年間=267万9000円

合計が81万7800円+267万9000円=349万6800円

基本的に国立大学医学部の学費はこの額になります。

出典:医学部受験マニュアルHP

偏差値

65.0

国公立大学の中でほぼ標準的な難易度といえます。山口大学医学部愛媛大学医学部佐賀大学医学部鹿児島大学医学部などが併願候補の大学になりそうです。

出典:河合塾医進塾HP

倍率

熊本大学医学部の倍率を紹介します。

20年度:前期5.3倍、センター試験課す一般4.5倍、センター試験課す地域枠2.8倍、19年度は同5.5倍、4.9倍、3.0倍

全体的にはそれなりに高いです。さらに医学部医学科でこの倍率となるとかなり過酷な入試になりそうです。

出典:旺文社HP

医師国家試験合格率

2020年:全体82.4%(全国79位)新卒87.1%(全国78位)既卒55.6%(全国65位タイ)
2019年:全体86.1%(全国67位)新卒89.7%(全国63位)既卒45.5%(全国61位タイ)
2018年:全体89.6%(全国55位タイ)新卒96.2%(全国28位)既卒55.0%(全国61位タイ)
2017年:全体87.2%(全国57位)新卒91.8%(全国49位)既卒36.4%(全国70位)
2016年:全体89.7%(125名出願、117名受験、105名合格、全国50位台後半くらいと思われます)

近年は全体で合格率90%に届いていません。入学時のポテンシャルを活かせない生徒も少なくなさそうです。

出典:医学部受験ラボHP

歴史

熊本大学医学部の歴史を紹介します。

1756年(宝暦6年):医学寮を創設して再春館と名称
1871年(明治4年):廃藩置県によって官立医学所兼病院と名称を変更
1888年(明治21年):全国の県立医学校を廃止
1896年(明治29年):私立熊本医学校を創設
1922年(大正11年):熊本県立熊本医科大学と名称
1929年(昭和4年):官立熊本医科大学に移管される
1939年(昭和14年):付属医学専門部及び付属体質医学研究所を設置
1949年(昭和24年):熊本大学医学部及び附属病院を設立
1955年(昭和30年):熊本大学大学院医学研究科を設置
1981年(昭和56年):付属動物実験施設を設置
1992年(平成4年):免疫医学研施設及び遺伝医学研究施設を廃止
1997年(平成9年):熊本大学エイズ学研究センターを設置
1998年(平成10年):基礎医学研究棟竣工
2002年(平成14年):医学研究科医科学専攻、附属病院西病棟竣工
2003年(平成15年):大学院医学研究科を廃止、熊本大学医学薬学研究部及び医学教育部を設置
2009年(平成21年):発生医学研究センターを発生医学研究所に名称を変更

出典:熊本大学医学部HP

特徴

熊本大学医学部医学科では使命を達成するために次のような人材を求めています。

1:病気の方やその家族の方の気持ちを理解できる方
2:チーム医療の中心的な役割を果たすための協調性を持っている方
3:地域医療に関心を持って、地域住民の健康の増進に貢献のできる意欲を持てる方
4:科学的な探求心が旺盛で国際的な視野で医科学研究を展開できる意欲にあふれている方
5:社会に対しての幅広い視野を有して、地域や国際社会においての保険医療や福祉に強い関心を持つ方
6:日々進歩する医学や医療の最新知識を吸収できる基礎学力を持つことそして生涯にわたって自己学習を継続できる方

また豊かな人間性と高い倫理観を持って、医学やその関連領域においての社会的な使命を追求・達成しうる医師や医学者を育てていきます。

就職は安定も大学としてのサポートは微妙、先生方は親身に指導してくれる、留年や国家試験合格率は低いけどサークルなども含めて大学生らしい生活ができるのは良い、アクセスは微妙、施設や設備は比較的恵まれている、勉強も遊びも自由などの学生の意見があります。いい意味で独立した大人と学生を見ている感じがします。

出典:熊本大学医学部HP

カリキュラム

熊本大学医学部医学科のカリキュラムを紹介します。

1年次は情報・自然科学などの共通基礎科目、外国語、社会系科目、解放科目、医学情報処理、医学概論、分子細胞生物学、最新医学セミナー、分子遺伝学、人体発生学、肉眼細胞学、解剖学実習、生化学Ⅰ・Ⅱ、生理学Ⅰなどを学びます。

2年次は共通基礎科目の続き、早期社会体験学習Ⅱ、医用電子、放射線基礎医学、医学英語、解剖学実習、神経解剖学、組織学、生理学Ⅱ、免疫学、感染防御学、病理学ⅠⅡ、微生物学、腫瘍医学、薬理学などを学びます。

3年次は早期社会体験学習Ⅲ、医療情報学、基礎実習、基礎演習、内科学、外科学、成育医学、感覚運動科学、脳神経、精神科学、総合医学などを学びます。

4年次は内科学、外科学、成育医学、感覚運動科学、脳神経、精神科学、総合医学の続き、公衆衛生学、法医学、生命倫理学、臨床形態診断学、チュートリアル実習、臨床実習入門、臨床実習、共用試験を行います。

5・6年次は臨床実習、特別臨床実習、卒業試験などを行います。卒業後は卒後臨床研修に入ります。

出典:熊本大学医学部HP

研修制度

熊本大学医学部の研修制度はプログラムA・B・C・Dコース、プログラム総合診療地域医療特化コース、プログラム小児科産婦人科特化コースなどがあります。

プログラムAコースは最初の12か月で内科24週以上、救急科12週以上、外科4週以上、小児科4週以上、産婦人科4週以上、精神科4週以上、残りを選択科で熊本大学病院で行います。また残り12か月を未修了の必須分野+選択科と地域医療を最低で4週以上。これを協力型の医療機関で行います。

プログラムBコースはまず6か月を必須分野を熊本大学病院で行います。次に12か月で未修了の必修科と地域医療そして選択科を協力型の医療機関で行います。最後の6ヶ月で熊本大学病院で選択科を行います。必修分野は内科24週以上、救急部門12週以上、外科・小児科・産婦人科・精神科が4週以上で行います。協力型病院の研修を早めに切り上げて大学病院に戻るという選択もできます。

プログラムCコースは初めの12か月で内科24週以上、救急科12週以上、その他の必須分野と選択科を協力型の医療機関で行います。後半の12か月で未必須科の残りと選択科さらに地域医療を行います。その他必須科は外科・小児科・産婦人科・精神科で4週以上、また地域医療も4週以上を行います。

プログラムDコースは24か月間で内科24週以上、救急科12週以上、外科・小児科・産婦人科・精神科・地域医療を各4週以上、その他を選択科目に充てることができます。すべて熊本大学病院で行います。

プログラム総合診療地域医療特化コースは内科24週以上、救急科12週以上、総合診療科もしくは総合内科12週以上、地域医療12週以上、外科・小児科・産婦人科・精神科を各4週以上、その他を選択科目で行います。

プログラム小児科産婦人科特化コースは内科24週以上、救急科12週以上、外科・精神科を4週以上、地域医療4週以上、小児科または産婦人科を40週以上、その他を選択科目で行います。小児科と産婦人科は希望する科の方を選べます。またこの2科は協力型病院での研修も可能になっています。

研修の約束事
1:2年間の研修で内科24週以上、救急12週以上、外科・小児科・産婦人科・精神科・地域医療を4週以上、それ以外を選択研修とします。
2:研修期間内に一般外来での研修をブロック研修(一定のまとまった期間に研修をすること)または並行研修によって4週以上を行います。
3:あらかじめ定められた到達目標を達成することが研修修了の条件となります。到達目標は全コース共通です。
4:到達目標については国に定められた目標に加えて熊本病院群独自の目標についても別に定めます。
5:研修目標の達成目標によっては総合臨床研修センターからの研修先などを指示する場合もあります。

出典:熊本大学病院総合臨床研修センターHP

部活動

熊本大学医学部の部活動を紹介します。医学部は他の学部より学業が忙しいので医学部単体でのサークル活動が多くなっています。ただサークル活動を全力で行う学生も少なくないようです。

運動系はバレーボール部・弓道部・準硬式野球部・フットサル部・薬学部と兼用の卓球部・バドミントン部・漕艇部・ゴルフ部・柔道部・薬学部と兼用の水泳部・硬式テニス部・軟式テニス部・サッカー部・空手部・テニスサークル・ラグビー部・陸上競技部・バスケットボール部・剣道部などがあります。

文化系は東洋医学研究会・華道部・アンサンブル部・茶道部・ALS研究部・国際社会医療研究会・医学英語研究会・医療ボランティアサークル・医学祭実行委員会・釣り部・軽音楽部・ドリカムキッズ・園芸部・美術部・手話部などがあります。

出典:熊本大学医学部HP

連携病院

熊本大学医学部の連携病院を紹介します。

熊本市民病院(熊本市東区東町)
熊本赤十字病院(熊本県熊本市東区長嶺南)
済生会熊本病院(熊本市南区近見)
熊本中央病院(熊本市南区田井島)
熊本地域医療センター(熊本市中央区本荘)
くまもと森都総合病院(熊本県熊本市中央区大江)
愛育会福田病院(熊本県熊本市中央区新町)
熊本機能病院(熊本県熊本市北区山室)
西日本病院(熊本市東区八反田)
青磁野リハビリテーション病院(熊本県熊本市西区島崎)
益城医院(熊本県上益城郡益城町馬水)
宇城総合病院(熊本県宇城市松橋町久具)
公立玉名中央病院(熊本県玉名市中)
山鹿市民医療センター(熊本県山鹿市山鹿)
熊本再春荘病院(熊本県合志市須屋)
阿蘇やまなみ病院(熊本県阿蘇市一の宮町宮地)
熊本総合病院(熊本県八代市通町)
国保水俣市立総合医療センター(熊本県水俣市天神町)
吉田病院(熊本県人吉市下城本町)
天草中央総合病院(熊本県天草市東町)

出典:熊本大学病院HP

著名な卒業生

熊本大学医学部の主な卒業生(開業医)の方をを紹介します。

花宮秀明氏(循環器科・小児科医・花宮医院院長)
西村政隆氏(消化器科医・西村胃腸内科院長)
奥村昌明氏(内科医・肛門科医・奥村医院院長)
松本博善氏(眼科医・まつもと眼科院長)
吉直正俊氏(整形外科医・吉直整形外科クリニック院長)

出典:病院検索ホスピタ

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プロフィール
笠浪 真

税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号

1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢42人(R2年4月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。

医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。

医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。

                       

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