はじめに

東邦大学医学部は生徒715名・教員709名。生徒と教員がほぼ同数です。マンツーマンに近いのできめ細かい指導を行うことができます。また男子学生と女子学生の比が6:4程度ということで女子学生の割合が高いというのも大きな特徴です。学生の個性を尊重して幅広い分野で活躍してくれることを願っています。学生自らで学んでいくことが医学部の使命と考えていきます。

住所

東邦大学医学部の住所は東京都大田区大森西5-21-16にあります。京急線大森町駅より徒歩5分ほど、JR蒲田駅からバス数分・徒歩15分程度のところにあります。都心に近く付属病院に隣接しています。勉強やサークル活動を行いやすい環境があります。

入学金・学費

東邦大学医学部の入学金や学費は以下のようになります。

入学金

1,500,000円

授業料

15,000,000円

1年次から6年次まで各250万円。250万円×6年間=1500万円

教育実習費

3,000,000円

1年次から6年次までが50万円。50万円×6=300万円

施設設備費

1,800,000円

1年次から6年次まで各30万円。30万円×6年間=180万円

その他経費

4,500,000円

90万円×5年間=450万円

6年間学費総額

25,800,000円

総額で150万円+1500万円+300万円+180万円+450万円=2580万円

その他同窓会賛助費が1年次に10万円、学友会入学金が1年次に2万円、学友会会費が年間1万6000円の6年間で9万6000円、父母会会費が年間3万5000円の6年間で21万円、学生教育研究災害傷害保険料が年間5000円程度、医学生教育研究賠償責任保険料が年間3000円程度かかります。合計で35万円超というところです。

その他寄付金なども必要になります。そうなると6年間で3000万円から3300万円程度を見ておく必要があります。ただこれでも私立医学部の中では平均的かやや低い方になります。6年間で3500万円から4000万円程度かかるのが相場といえます。

一般入試・センター入試などの成績の上位者には特待生制度で初年度の授業料250万円・教育充実費250万円の合計500万円が最大で免除になります。

出典:東邦大学医学部HP

偏差値

67.5

私立医学部の中では平均以上の難易度があります。医学部はどの大学でも入学することは簡単ではありません。東邦大学医学部もその一つといえます。

出典:河合塾医進塾HP

医師国家試験合格率

東邦大学医学部の医師国家試験合格率を年ごとに比較していきます。

2019年:全体91.3%(全国34位タイ)新卒94.0%(全国52位)既卒25.0%(全国76位タイ)
2018年:全体96.3%(全国8位)新卒97.1%(全国17位タイ)既卒83.3%(全国9位タイ)
2017年:全体94.7%(全国11位タイ)新卒96.3%(全国14位)既卒66.7%(全国21位タイ)
2016年:全体94.8%(全国18位)新卒98.1%(全国13位)既卒60.0%(全国42位タイ)

全体では20位以内に入る年も多くほぼ毎年真ん中よりも上位の合格率になっています。入学後もしっかりと努力する学生が多いのではないでしょうか。新卒・既卒とも一部不調の年があるも総合するとそれなりの成績を出しています。学校の指導方針は上手く行っている感じがします。

出典:医学部受験ラボHP

歴史

東邦大学医学部の歴史を紹介します。

1947年:東邦医科大学及び東邦医科大学付属病院を開設

1950年:東邦医科大学を東邦大学医学部に名称を変更

1952年:医学部に医学科を開設

1957年:東邦大学医学部付属准看護学校を開設

1959年:大学院に医学研究科を開設

1964年:東邦大学医学部付属大橋病院を開設

1965年:東邦大学医学部付属高等看護学校を開設

1970年:医学部付属高等看護学校を東邦大学高等看護学校に名称を変更

1971年:東邦大学大森病院を東邦大学医学部付属大森病院に名称を変更

2002年:医学部に看護学科を開設

2018年:医療センター大橋病院が移転開院

出典:東邦大学医学部HP

教育目標

東邦大学医学部の教育目標を紹介します。

人間愛と豊かな人間性を携えて社会に貢献のできる「よりよき臨床医」を育成して輩出します。

教養・人間愛・人間性を涵養するだけでなく、高い専門性を持った課題探求や問題解決能力と変化に対応していく生涯学習能力を育成していきます。研究に関しては研究の高度化と共に重点化そして拠点化を目指していきます。

急速に医療は進化しています。チーム医療の普及などの医師や看護師などを取り巻く環境も大きく変化しています。医学部はそのような環境の変化に対応できる高度な知識と技術と共にいつの時代も変わらずに求められている「人への思いやり」を持った医療人の育成を行っていきます。

チュートリアル学習を通して自らで課題に取り組んでいきます。教員は基本的に課題を与えて学生が調査・検討・議論を重ねていきます。将来の臨床医を目指すにあたって常に問題意識を持った学習をしていきます。

学生が自ら学ぶことのできる環境を整えています。土曜日は全日自主学習の日としています。また6年間を通して全人的医療人教育を行っています。

大森・大橋・佐倉という附属病院との連携によって早期に臨床実習が行えるような体制になっています。また先進医療や地域医療などにも取り組んでいきます。

今後は外国人の治療にもあたっていくケースが多くなります。そこからTOEFLや医療英語などの英語力の強化をしていきます。またアメリカ・イギリス・中国・ニュージーランド・タイなどとの学術交流を通して他の国の文化も学習することができます。

出典:東邦大学医学部HP

カリキュラム

東邦大学医学部のカリキュラムは次のようになります。様々なカリキュラムを6年間で学んでいきます。

1年次

1年次では自然科学系科目の知識を整理して情報化・国際化に対応できる基礎力をつけていきます。基礎医学の基本を学びます。

心理学ⅠⅡ・倫理学・社会学・法学・数理情報学ⅠⅡ・医科物理学ⅠⅡ・医用理工学実習Ⅰ・生体無機化学・生体有機化学ⅠⅡ・代謝生化学ⅠⅡ・遺伝生化学ⅠⅡ・生体物質の科学実習・生体の構造概論・組織学総論・運動器末梢神経系・呼吸循環器系・消化器系・内分泌泌尿生殖器系・生体の構造1実習ⅠⅡⅢⅣ・細胞生理・神経筋・血液リンパ・呼吸循環・腎尿路・消化吸収・内分泌・生殖・生体の機能1実習・英語総合・医学英語入門・レディネス・倫理・コミュニケーション・プロフェッショナリズム・PBLテュートリアルⅠ・ 医学論文・先端医学演習・先端医学実習などを学びます。

2年次

2年次では正常人体の構造と機能を中心とした基礎医学・病院・病態・生態防御機構・薬物作用機構を中心とした基礎医学を学びます。

基礎医学英語・基礎放射線・局所解剖学・感覚器中枢神経系・生体の構造2実習ⅠⅡ・感覚機能・運動機能・高次中枢自律機能・微生物感染症学・免疫学・病態の科学概論・薬理学・病理学・病態の科学実習ⅠⅡⅢ・臨床検査・生理機能検査演習・医学総論・循環器系・呼吸器系・腎臓電解質系・感染症学・臨床病理学Ⅰ・倫理・コミュニケーションプロフェッショナリズム・PBLテュートリアルⅡ・医学論文・先端医学演習・先端医学実習などを学びます。

3年次

3年次では臨床医学各科について器官や機能系統別に病因・病態・診断・治療について学んでいきます。チュートリアルと講義のハイブリッド型式で臨床問題と抽出や解決能力を磨いていきます。

臨床医学英語Ⅰ・消化器系・脳神経系・血液病学・腫瘍学・膠原病・アレルギー病学・代謝内分泌系・小児科学・臨床遺伝学・産科婦人科学・泌尿器科学・眼科学・耳鼻咽喉口腔外科学・皮膚形成外科学・整形外科学・放射線医学・中毒救急医学・麻酔集中治療学・行動科学・心身医学・精神神経医学・臨床病理学Ⅱ・診断学実習・公衆衛生学・医療政策経営科学・衛生学・疫学・医療統計学・法医学・倫理・コミュニケーション・プロフェッショナリズムなどを学びます。

4年次

4年次では臨床医学講義と5年次からの臨床医学実習に関しての前段階を演習形式で行います。

臨床医学英語Ⅱ・総合医療系・医療安全・リハビリテーション医学・臨床栄養学・移植再生医療・臨床実習入門・臨床検査・生理機能検査実習・シミュレーション実習・基本臨床実習・統合型社会医学実習・倫理・コミュニケーション・プロフェッショナリズム・臨床推論・医学論文・先端医学演習・先端医学実習などを学びます。

5年次

5年次は主に臨床実習を行います。患者さん中心の医療を体験します。

総合型臨床講義・臨床実習(必須診療科・選択診療科)倫理・プロフェッショナリズム・医学論文・先端医学演習・先端医学実習などを学びます。

6年次

6年次は診療参加型実習を行います。チーム医療の一員として知識及び技術を習得します。また態度・価値観・習慣を身に着けていきます。また医師国家試験対策を行います。

臨床医学科目・集中選択講義・選択制臨床実習・人間性教育科目などを学びます。

出典:東邦大学医学部HP

研修制度

東邦大学医学部の初期研修制度は2005年ごろから診療中心の直球的な研修から循環型の研修に移行しています。ただよりよい臨床医の育成という根本目的に変化はありません。その目標が達成できるようなプログラムが構成されています。研修の場として多くの医療機関を選ぶことのできる自由度の非常に高い選択研修ができるようなプランがなされています。また臨床医・専門医だけでなく研究医を目指すような体制も用意されています。

また後期研修のプログラムは大きく分けて3つあります。

1:東邦大学病院に専修医として採用。そのまま後期臨床研修を継続。また東邦大学の関連病院でも後期の臨床研修を行う。さらに東邦大学医学部大学院に籍を置いて研究をすることも可能。

2:東邦大学病院に籍を置く。また東邦大学の関連病院でも後期の臨床研修を行う。社会人大学院生として東邦大学大学院医学研究科において研究活動を行うことも可能。

3:東邦大学大学院医学研究科に一般の大学院生として入学。東邦大学病院や東邦大学医学部の教育関連施設で後期研修を行う。

どのコースも東邦大学病院での豊富な指導医の研修の下で認定医・専門医を目指して修練をしていきます。専門講座に連動している研修内容で医学や医療に貢献できる若い医師を養成していきます。そのためのバックアップを全力で行っていきます。

出典:東邦大学医学部HP

部活動

東邦大学医学部の部活動は体育会と文化会があります。講義や実習との合間に気分転換を使って活動している方も少なくありません。それを活力に頑張れる方もいるでしょう。また医学部生だと家庭教師などのアルバイトをしている方もいるものと思われます。時間を有意義に使って学生生活を楽しむことはとても大切なことといえます。

体育会系は剣道部・弓道部・柔道部・空手道部・卓球部・準硬式野球部・硬式テニス部・軟式テニス部・サッカー部・スキー部・ラグビー部・陸上部・ヨット部・バレーボール部・ボウリング部・バスケットボール部・ゴルフ部・バトミントン部・ダンス部・ワンダーフォーゲル部・水泳部・アメリカンフットボール部・フットサル部・自転車部・オールラウンドなどがあります。

文化会系は美術部・写真部・マーケティング研究会・英語研究会・茶道部・国際保護・小児ボランティア・東邦管弦楽団・アカペラ・東洋医学研究部・総合芸術・囲碁将棋部・釣り同好会・自動車同好会・映画同好会などがあります。

出典:東邦大学医学部HP

連携病院

東邦大学医学部の連携病院を紹介します。

日産厚生会玉川病院(世田谷区瀬田)
東京労災病院(大田区大森南)
済生会横浜市東部病院(横浜市鶴見区下末吉)
けいゆう病院(横浜市西区みなとみらい)

出典:東邦大学医学部HP

著名な卒業生

東邦大学医学部卒業の主な医学関係者を紹介します。

故額田晋氏(額田内科医院の開業医)
杉村隆氏(国立がんセンター名誉総長)

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プロフィール
笠浪 真

税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号

1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢42人(R2年4月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。

医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。

医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。

                       

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