はじめに

徳島大学医学部医学科は医療・教育・研究・保健・福祉活動を通して社会に貢献していきます。また医学の発展に寄与できる人材を育成していきます。また徳島大学病院や隣接する徳島県立中央病院とはつながりが深く、それぞれの特徴を活かしていきながら密接に連携を図っていくことで総合メディカルゾーンとして質の高い医療と教育の場を構築していきます。さらに愛媛大学と共に国際貢献の一環として、独立行政法人国際協力機構(JICA)が支援するモンゴル国立医科大学附属病院建設に伴う人材育成の支援を行っています。

出典:徳島大学医学部HP

所在地

徳島大学医学部の所在地は徳島市蔵本町3丁目18-15にあります。最寄駅は徳島線蔵本駅で徒歩6・7分程度、徳島市街からも3キロ程度とさほど離れてはいないのでアクセスはまずまずといえます。ただ徳島自体が主要都市から遠く、最も近い神戸や岡山からでも2時間以上は見なければならないでしょう。

出典:徳島大学医学部HP

入学金・学費

徳島大学医学部の学費を紹介します。

1年次は入学金は282000円、授業料は535800円で合計が81万7800円

2年次から6年次は授業料が535800円×5年間=267万9000円

合計が81万7800円+267万9000円=349万6800円

他の国公立大学医学部と学費は変わりません。私立医学部は6年間でだいたい3000万円。いちばん低いところでも2200万円程度はしますので学費の安さは魅力といえます。

出典:医学部受験マニュアルHP

偏差値

60.0

国立大学医学部の中では入りやすい部類に入りそうです。ただそれでも国立大学医学部なので難しいということは言うまでもありません。三重大学医学部鳥取大学医学部香川大学医学部高知大学医学部などが併願候補になりそうです。

出典:河合塾医進塾HP

倍率

徳島大学医学部の倍率を紹介します。

20年度:前期4.7倍、後期21.4倍、センター試験課す推薦入試3.1倍、19年度は同2.5倍、38.1倍、4.5倍。

20年度の前期日程は19年度の倍に上がっています。逆に後期日程は半分程度ですがそれでもかなり高いです。国立大学医学部を目指す多くの方が何とか合格したいという想いで死に物狂いで来るものと思われます。厳しい入試を覚悟する必要がありそうです。

出典:旺文社HP

医師国家試験合格率

2020年:全体92.1%(全国56位)新卒96.1%(全国36位)既卒58.3%(全国61位)
2019年:全体91.7%(全国30位タイ)新卒95.0%(全国31位タイ)既卒61.5%(全国38位)
2018年:全体88.1%(全国64位タイ)新卒90.7%(全国66位)既卒60.0%(全国47位タイ)
2017年:全体91.8%(全国29位タイ)新卒94.7%(全国28位)既卒55.6%(全国36位タイ)
2016年:全体91.7%(全国40位)新卒95.9%(全国27位)既卒54.5%(全国54位タイ)

出典:医学部受験ラボHP

歴史

徳島大学医学部の歴史を紹介します。

昭和18年2月:徳島県立徳島医学専門学校を設立
昭和20年4月:徳島県立徳島医学専門学校を官立に移管・徳島医学専門学校と名称を変更
昭和23年2月:徳島医科大学を設置
昭和24年5月:徳島大学医学部を設置
昭和26年3月:徳島医学専門学校を廃止
昭和26年4月:医学部医学科専門課程を設置
昭和30年4月:医学部医学科医学進学課程を設置
昭和30年7月:大学院医学研究科を設置
昭和32年4月:公衆衛生学講座を設置
昭和33年4月:大学院医学研究科の入学定員を22名に変更
昭和41年4月:医学科の入学定員を80名に変更、大学院医学研究科の入学定員が48名に変更、
昭和43年3月:臨床研究棟と臨床講義室が竣工
昭和43年4月:医学科の入学定員を100名に変更
昭和44年2月:基礎研究棟と基礎講義室及び学生実習室が竣工
昭和44年4月:大学院医学研究科の入学定員を50名に変更
昭和47年4月:大学院医学研究科の入学定員が52名に変更
昭和48年4月:大学院医学研究科の入学定員が54名に変更
昭和61年4月:医学科の入学定員を100名に変更
平成2年4月:医学科の入学定員を95人に変更
平成21年4月:医学科の入学定員を105人に変更
平成22年4月:医学科の入学定員を112人に変更
平成23年4月:医学科の入学定員を114人に変更

出典:徳島大学医学部HP

特徴

徳島大学医学部では6年次の修了後に医師国家試験を受けて卒業後に研修医の道に行く通常のコースと、4年次の修了後に大学修士課程で一度研究の経験をした後に、5・6年時のの臨床実習と医師国家試験を受けて研修医の道を選ぶこともできます。その後再び研究の道を目指すことも当然可能です。

専門科目はすべて必修科目になっていて時間割はびっしりと詰まっています。勉学だけでなく部活動も盛んになっています。多くの体育系・文化系のクラブがあります。多くの仲間と課外活動をする機会を得られるのも貴重な経験になります。

徳島大学病院では各分野の教員が病院スタッフとして活躍をしながら、学生や研修医の臨床実習の教育に携わっています。また高度な医療を提供するために多くの最先端の医療機器を整備しています。特定機能病院として様々な先進的な治療を行っています。

教育支援センターでは医学部教務委員会・医学部学務課などと連携・教育をしていきます。医学や医療教育の新しい教育手法や教育評価方法を開発・導入して医学教育カリキュラムに反映をしていくことを目標としていきます。

出典:徳島大学医学部HP

カリキュラム

徳島大学医学部のカリキュラムを紹介します。

1年次は基礎生物学・基礎物理学・基礎化学・基礎数学・基礎生物学実験・基礎物理学実験・基礎化学実験・英語・ドイツ語・フランス語・中国語・情報科学・歴史と文化・生活と社会・自然と技術・人間と生命・総合演習・ヒューマンコミュニケーションなどを学びます。

2年次は寄生虫学・免疫学・細菌学・ウイルス学・生理学Ⅰ・生理学Ⅱ・生化学・解剖学Ⅰ・解剖学Ⅱ・放射線概論・生命と健康と病気・医学英語・医と法などを学びます。

3年次は臨床医学入門・研究室配属・病理学Ⅰ・病理学Ⅱ・薬理学・公衆衛生学・予防医学・法医学・実験動物学などを学びます。

4年次はチュートリアル・循環器・血液・内分泌代謝・消化器・呼吸器・アレルギー・自己免疫・腎尿路・男性生殖器・神経・精神・行動・運動器・周産期・小児・女性生殖器・皮膚・感覚器・漢方講義・臨床解剖実習・医学英語・基本的診療技能実習・内科診断学実習・共通講義などを学びます。

5・6年次は臨床実習・法医学・医事法制などを学びます。

出典:徳島大学医学部HP

研修制度

徳島大学医学部の卒後臨床研修は一般プログラム、メディカルゾーン重点研修プログラム、産婦人科研修プログラム、小児研修プログラムなどがあります。

一般プログラムは1年目に内科24週、救急科12週、外科4週、小児科4週、産婦人科4週、精神科4週で合計48週、2年目は地域医療4週、選択科48週の合計52週で行います。地域医療は選択の中で最大8週まで行うことができます。

メディカルゾーン重点研修プログラムは1年目に内科24週、救急科12週、外科4週、小児科4週、産婦人科4週、精神科4週で合計48週、2年目は地域医療8週、選択科44週の合計52週で行います。1年目は徳島大学病院だけでなく県内の協力病院でも研修を行うことができます。

産婦人科研修プログラムは1年目に内科24週、救急科12週、外科4週、小児科4週、産婦人科4週、精神科4週で合計48週、2年目に地域医療4週、選択科48週の合計52週で行います。大学病院や県内の産婦人科の協力病院で研修を行うことができます。

小児研修プログラムは1年目に内科24週、救急科12週、外科4週、小児科4週、産婦人科4週、精神科4週で合計48週、2年目に地域医療4週、選択科48週の合計52週で行います。大学病院や県内の小児科の協力病院で研修を行うことができます。

出典:徳島大学卒後臨床研修センター

部活動

徳島大学医学部の部活動を紹介します。医学部の倉本キャンパスは本キャンパスに比較すると数は少なくなります。ただ部活動と勉強の両立を目指す学生は素晴らしいです。今後のことを考えればできるだけサークル活動に参加しておくことは良いことではないかと考えています。

茶道部・軽音楽部・外国語研究会・将棋部・医歯薬ボードゲームサークル・弓道部・合気道部・剣道部・空手道部・柔道部・硬式野球部・ソフトテニス部・バドミントン部・バスケットボール部・卓球部・ラグビー部・硬式テニス部などがあります。

出典:徳島大学病院卒後臨床研修センター

連携病院

徳島大学医学部の主な連携病院を紹介します。

徳島県立中央病院(徳島県徳島市蔵本町)
徳島市民病院(徳島県徳島市北常三島町)
鳴門病院(徳島県鳴門市撫養町黒崎字小谷)
三好病院(徳島県三好市池田町シマ)
海部病院(徳島県海部郡牟岐町大字中村字杉谷)
徳島赤十字病院(徳島県小松島市小松島町字井利ノ口)
徳島赤十字ひのみね総合療育センター(徳島県小松島市中田町新開)
阿南医療センター(徳島県阿南市宝田町川原)
国立病院機構徳島病院(徳島県吉野川市鴨島町敷地)
東徳島医療センター(徳島県板野郡板野町大寺大向北)
阿波病院(徳島県阿波市市場町市場字岸ノ下)
田岡病院(徳島県徳島市万代町)
稲地整形外科(板野郡藍住町笠木字西野)
高松市立みんなの病院(高松市仏生山町甲)
高松赤十字病院(香川県高松市番町)
三豊総合病院(香川県観音寺市豊浜町姫浜)
四国中央病院(愛媛県四国中央市川之江町)
国立高知病院(高知市朝倉西町)
高知赤十字病院(高知県高知市秦南町)
黒部市民病院(富山県黒部市三日市)

出典:徳島大学感覚運動器運動機能外科学HP

著名な卒業生

徳島大学医学部の主な卒業生を紹介します。

清水真樹氏(小児科医・しみずこどもクリニック院長)
木村倍土氏(内科医・木村内科胃腸科院長)
岡西大介氏(糖尿病内科医・おかにし内科クリニック院長)
川田正史氏(形成外科医・かわた美容クリニック院長)
岡田芳春氏(眼科医・岡田クリニック眼科院長)

出典:病院検索ホスピタ

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プロフィール
笠浪 真

税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号

1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢52人(令和3年10月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。

医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。

医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。

                       

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