はじめに

東京女子医科大学医学部の教育理念は自らの能力を磨いて、医学の知識や技能を修得して自立していく女性医師・研究者を養成していくことを目標にしています。将来的には医師として活躍していく過程で必要な基本的知識・技能及び態度を体得して生涯にわたって学習を継続している基礎的な能力を獲得していきます。

また知識や技能だけでなく、患者1人1人と真剣に向き合ってそれぞれの悩みを解決できる医療者や医療を実践していく過程で様々な人々と協働をしていきながら社会を先導していく医療人・そして多様なキャリア形成とライフサイクルの中で自分を磨き続けることのできる女性医師及び女性研究者を育成していきます。

住所

東京女子医科大学医学部の所在地は東京都新宿区河田町8-1にあります。都営大江戸線若松河田駅から徒歩5分程度、都営新宿線曙橋駅から徒歩10分程度で行けます。いずれも新宿駅から行くことができます。新宿・早稲田・高田馬場各駅からはバスも出ています。

出典:東京女子医科大学HP

入学金・学費

東京女子医科大学医学部の入学金や学費は以下のようになります。

入学金

2,000,000円

授業料

16,800,000円

1年次から6年次まで各280万円。280万円×6年間=1680万円

実習費

7,240,000円

1年次が120万円。2年次から6年次まで各120万8000円。120万円+120万8000円×5年間=724万円

教育充実費

7,300,000円

1年次が各330万円。2年次から6年次までが各80万円。330万円+80万円×5年間=730万円

委託金

756,000円

1年次が13万1000円。2年次から6年次が各12万5000円。13万1000+12万5000円×5年間=75万6000円

総額

34,096,000円

200万円+1680万円+724万円+730万円+75万6000円=3409万6000円。

寄付金などが他にかかります。ただ学費だけでみるとほぼ平均的・標準的です。

総額で3000万円から4000万円前半くらいの大学が多いです。

また学業成績が優秀で健康なこと・学費納入が経済的理由で極めて困難なこと・卒業後に東京女子医大施設に勤務するというすべての要件を満たした方には特別奨学金制度があります。その他民間の奨学金制度も充実しています。(奨学金の詳細は略します)

出典:河合塾医進塾HP・東京女子医科大学HP

偏差値

65.0。私大医学部の中でもほぼ標準的です。若干入学しやすい方からしれません。国公立まで含めると比較的入学はしやすいのではないかと思われます。

出典:河合塾医進塾HP

医師国家試験合格率

東京女子医科大学医学部の医師国家試験合格率を年ごとに比較していきます。

2019年:全体89.3%(全国51位タイ)新卒92.0%(全国56位タイ)既卒55.6%(全国50位タイ)
2018年:全体92.2%(全国36位タイ)新卒93.2%(全国55位タイ)既卒83.3%(全国9位タイ)
2017年:全体89.8%(全国41位)新卒92.5%(全国44位タイ)既卒66.7%(全国21位タイ)
2016年:全体90.2%(全国53位タイ)新卒91.9%(全国63位タイ)既卒75.0%(全国21位タイ)

全体では全国平均が90%から91%程度の全国平均レベルと大差ありません。

出典:医学部受験ラボHP

歴史・沿革

東京女子医大の歴史を紹介します。

1900年:東京女医学院を創立 創設者:吉岡 彌生

1912年:財団法人東京女子医学専門学校設立、東京女子医学専門学校開校

1930年:付属産婆看護婦養成所開設

1944年:東京女子厚生専門学校開校

1947年:東京女子医科大学予科開設

1950年:東京女子医科大学医学部開設

1951年:学校法人東京女子医科大学認可、付属看護学院開設

1952年:東京女子医科大学開校

1953年:付属看護学院を准看護学院に改称

1958年:大学院医学研究科開設

1965年:付属高等看護学校閉校

1969年:看護短期大学開校

1972年:附属第二高等看護学校開校

1975年:看護短期大学助産師養成施設の開校

1977年:附属高等看護学校を附属看護専門学校に名称変更

1995年:付属第2看護専門学校を看護専門学校に名称変更

1998年:看護学部開設

2001年:大学院医学研究科に先端生命医科学系専攻を開設

2002年:大学院看護研究科博士前期課程開設

2004年:大学院看護学研究科博士後期課程開設、看護学部認定看護師教育センター開設

2008年:先端生命医科学センター開設

2009年:男女共同参画推進局開設

2010年:統合医科学研究所開設、早稲田大学との大学院共同教育課程開設、医療人統合教育学習センター開設

2012年:臨床研究支援センター開設

2014年:女性生涯教育支援センター開設

2017年:臨床ゲノムセンター開設

出典:東京女子医科大学HP

特色

医師は患者が自覚をしていない問題を引き出して解決していく能力が求められます。問題を見つけて分析して適切な解決能力を備えていく必要があります。そのため東京女子医科大学医学部ではチュートリアル教育を行っています。これは学生自身が問題点を自分で見つけていく事例となる教育を教員が提示します。それを学生自身が自らで解決していきます。

その中でもチームベーストラーニング・協働教育・キャリア教育を教育の中心にしています。

チームベーストラーニングは学生が問題解決を個人とチームで行っていきます。予め定められた目標を達成していく授業方針です。教室に1学年を16・17グループ程度に分けます。そこで教員から提示される課題をまず個人ごとで意見を出す・次にチーム内で個人ごとの意見をまとめる・次に他のチームメンバーと意見を交わすという方式で意見をまとめていきます。チームごとの意見が異なった場合は教員が力を貸すこともあります。コミュニケーション能力を身に着けること・正しい解決能力を導き出すことができるかの訓練を行っていきます。

協働教育は医師や看護師だけでなく事務員や検査スタッフなどの医療スタッフ・さらには患者さんがいます。そのような方と一体となって医療を行っていかなければなりません。そのため協働という能力をつけていかなければなりません。東京女子医科大学では4年生で医学部と看護学部の生徒同士で院内の仕事や医療連携を学びます。5年生では生命倫理判断を他大学の医学部生と学んでいく病棟カンファレンスというカリキュラムを設けています。

キャリア教育では女性医師がどうやってキャリアを形成していくかを学んでいきます。社会だけでなく女性自身が強い意志を持って社会参加していくという重要性を伝えていきます。卒業生の多くが結婚出産後も含めて長期のキャリアを形成しています。自身が将来どのような人生設計をしていくかのビジョンを持つことを伝えていきます。多くの先輩を見て社会参加している女性の姿を目で見て学んでいきます。

出典:東京女子医科大学HP

カリキュラム

東京女子医科大学のカリキュラムは1年次から6年次までの関連した専門領域が統合されたセグメントに区分されています。情報処理統計・国際コミュニケーション・医学的表現の基本などを6年間通して学んでいきます。その中で自主的に取り組んで問題点を把握して追求していく姿勢を養っていきます。医学だけでなく広く関連していく諸科学を閲覧して理論を構築していきます。問題を解決できる能力と継続的に自己学習をしていく力をチュートリアル・チーム基盤型学習・研究プロジェクトの能動学習のプログラム及び各セグメントにおける実習を通して学びます。

出典:東京女子医科大学HP

1年次

1年次は人体の成り立ち・細胞の成り立ち・人体を構成する物質・体液と生体の恒常性・細胞の基本機能・ベーシック物理・ベーシック化学・ベーシック生物・情報処理及び統計・国際コミュニケーション・基本的医学的表現技術・至誠と愛・健康管理・テュートリアル・外国語・人文科学・社会科学・自然科学・保健体育・他大学オープン科目・組織と器官・生体物質の代謝・細胞と情報伝達・生体システムと制御機構・遺伝と遺伝子・生体と微生物・生体防御・医学用語などを学びます。

2年次

2年次は人体発生・比較発生・人体全体構造・全体画像の基本・病因と病態・治療と基礎・至誠と愛の実践研修・国際コミュニケーション・医学の学び方・健康管理・臨床診断総論・循環器系1・循環器系2・呼吸器系1・呼吸器系2・腎尿路系1・腎尿路系2・生殖器系1・生殖器系2・妊娠と分娩などを学びます。

3年次

3年次は内分泌系・栄養代謝系・消化器系1・消化器系2・新生児小児思春期・加齢老化臨終・至誠と愛の実践研修・国際コミュニケーション・基本的医学的表現技術・情報数理統計・健康管理・脳神経系1・脳神経系2・精神系・聴覚耳鼻咽喉系・眼視覚系・運動器系・皮膚粘膜系・臨床系実習序論・至誠と愛の実践研修・国際コミュニケーション・情報処理統計・医学の学び方・健康管理などを学びます。

4年次

4年次は血液リンパ系・感染症系・免疫アレルギー疾患膠原病・妊娠と分娩・新生児小児思春期・加齢老化臨終・至誠と愛の実践研修・国際コミュニケーション・情報処理統計・健康管理・環境と健康疾病障害・保健医療福祉と社会制度・麻酔周術期管理・救急救命治療・基本的治療法・東洋医学系・診療の基礎・臨床基礎実習・生化学免疫・輸血療法・病理診断・微生物・画像診断・気道管理・法医・心電図・心エコー・腹部エコー・内視鏡・東洋医学・医療安全・臨床研究・放射線診断演習・CPCなどを学びます。

5・6年次

5年時から6年前期で臨床実習・6年後期は医師国家試験と卒業試験で要件を満たせば卒業・研修医として更なる研鑽をしていきます。

研修制度

東京女子医科大学のカリキュラムは統合カリキュラム・施設領域別カリキュラム・診療科別カリキュラム・救急診療カリキュラムなどがあります。

統合カリキュラムは大学に設置された医療施設に共通したカリキュラムです。医師としての基本的事項に関しての講義・医療倫理や安全に関しての講義・医療法律・医療経済・医療社会情勢・社会人としての常識やマナーなどの講義を行っていきます。

施設領域別カリキュラムでは内科では呼吸器内科、高血圧・内分泌内科、血液内科、腎臓内科、消化器内科、神経内科、循環器内科、糖尿病・代謝内科、膠原病リウマチ内科などを回ります。また希望者は院内の診療科・院外付属の医療施設・国内外の研究施設などの研修留学などを可能にしていきます。また外科では呼吸器外科、乳腺・内分泌外科、心臓血管外科、消化器・一般外科、腎臓外科、救急医療科、東医療センター外科、八千代医療センター外科などがあります。単なる手術や手技だけでなく外科系各領域の基礎的知識や検査・画像診断・処置・麻酔手技を修得していきます。

がん領域では日本がん治療認定医機構のがん治療認定医、日本臨床腫瘍学会のがん薬物療法専門医、日本緩和医療学会の緩和医療専門医などの取得に向けた臨床研修を行います。専門医の取得に必要な受け持ち症例を経験することも可能になります。

診療科別カリキュラムでは診療科ごとに各カリキュラムが紹介されています(長くなるので詳細は略します)

救急診療カリキュラムでは平成22年度から2次救急と夜間の1次及び2次救急が設立されています。救急救命センターが中心となって一括して救急救命の研修を行っています。重症患者に対する循環補助、人工呼吸、腎代替療法、抗菌療法、栄養療法などの集中治療医学などを集中的に学ぶことができます。

出典:東京女子医科大学HP

部活動

東京女子医科大学の部活動を紹介します。運動部と文化部があります。

運動部は硬式テニス部・軟式テニス部・スキー部・弓道部・山岳部・剣道部・バレーボール部・ゴルフ部・ダンス部・卓球部・バスケットボール部・フットサル部・水泳部・ダンス部・アーチェリー部・ワンダーフォーゲル部・馬術部・バドミントン部・陸上競技部などがあります。

文化部は写真部・地域保健医療会・東洋医学研究科会・華道部・茶道部・小児医療研究会・音楽部・医学英語研究会・映画研究会・演劇部・軽音楽部・メディア文化同好会・室内楽団・美術部・天文同好会・SP研究会などがあります。

連携病院

東京女子医科大学の連携病院を紹介します。

半蔵門病院(東京都千代田区麹町)
阿部病院(東京都品川区東五反田)
社会保険中央総合病院(東京都新宿区百人町)
JR東京総合病院(東京都渋谷区代々木)
都立大塚病院(東京都豊島区南大塚)
要町病院(東京都豊島区要町)
三軒茶屋病院(東京都世田谷区三軒茶屋)
至誠会第二病院(東京都世田谷区上祖師谷)
牧田総合病院(東京都大田区大森北)
中野江古田病院(東京都中野区江古田)
ブース記念病院(東京都杉並区和田)
城西病院(東京都杉並区上荻)
江東病院(東京都江東区大島)
竹川病院(東京都板橋区桜川)
東京北部病院(東京都足立区江北)
町田病院(東京都町田市木曽東)
東大和病院(東京都東大和市南街)
戸田中央総合病院(埼玉県戸田市本町)
蓮田病院(埼玉県蓮田市)
平和台病院(千葉県我孫子市布佐)

著名な卒業生

東京女子医科大学の卒業生・OBを紹介します。

おおたわ史絵氏(タレント・コメンテーター・父親の経営する診療所を継承する)
友利新氏(準ミス日本の経歴・勤務医)
脇坂英理子氏(Ricoクリニック開業医を行うも閉院)

出典:みんなの大学情報・WIKI

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プロフィール
笠浪 真

税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号

1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢42人(R2年4月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。

医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。

医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。

                       

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