はじめに

富山大学は医療・看護・薬剤・漢方・さらには東西の連携などを含めて特徴ある教育・研究・臨床などを行っています。他人を慈しむことを心の拠りどころにすることが最も良いという理解があります。

また他大学よりも東洋医学に関しての先端的な医学知識を身に着けた意欲的な学生の育成を目指しています。臨床に関する教育では地域医療に貢献できる人材育成に加えて、新たな専門医の制度に対応した専門医の育成に力を入れています。国際性を身につけていくために在学中から海外で臨床研修ができる制度があります。

北アルプスと日本海の雄大な自然に囲まれた富山で勉強や課外活動などを通して大学生活を満喫していただきたいと感じています。

出典:富山大学医学部HP

住所

富山大学医学部の所在地は富山市杉谷2630にあります。高山本線速星駅が最寄も4キロ程度あります。現実的にはバスを使って30分ほどかかるかなとみています。車だと20分から25分程度。アクセスは微妙かなといえます。

出典:富山大学医学部HP

入学金・学費

富山大学医学部の学費を紹介します。

1年次は入学金は282000円、授業料は535800円で合計が81万7800円

2年次から6年次は授業料が535800円×5年間=267万9000円

合計が81万7800円+267万9000円=349万6800円

他の国立医学部と学費は一緒です。私立医学部の10分の1で済みますので親は負担が軽くなります。国立医学部は卒業後の就職もほぼ安泰と言えます。あとはしっかりとした勉強をすることです。

出典:医学部受験マニュアル

偏差値

62.5

国立医学部としてはさほど高いというレベルではありません。ただ私立含めて医学部である以上は難関であることに変わりありません。三重大学医学部鳥取大学医学部などが同等の難易度といえます。

出典:河合塾医進塾HP

倍率

富山大学医学部医学科の2019年度の入試倍率:全入試と一般入試が2.6倍、2.5倍とやや高めになっています。また2018年度は同3.4倍・3.5倍とだいぶ高くなっていました。

出典:旺文社HP

医師国家試験合格率

2020年:全体94.9%(全国30位)新卒96.3%(全国34位)既卒77.8%(全国32位タイ)
2019年:全体90.5%(全国46位)新卒96.4%(全国16位)既卒50.0%(全国54位タイ)
2018年:全体89.5%(全国57位)新卒94.5%(全国46位)既卒50.0%(全国68位タイ)
2017年:全体86.3%(全国60位)新卒91.3%(全国53位)既卒22.2%(全国75位タイ)
2016年:全体93.0%(全国32位)新卒94.5%(全国45位タイ)既卒78.6%(全国16位)

全体で91%前後・全体でほぼ中位で平均的な成績といえます。

出典:医学部受験ラボHP

歴史

富山大学医学部の歴史を紹介します。

1975年:富山大学医学部設置

1982年:大学院医学研究科設置

1997年:大学院医学研究科を大学院医学系研究科に名称を変更

2004年:国立大学法人富山大学医学部が設立

2005年:富山大学、富山医科薬科大学及び高岡短期大学を統合して新制の富山大学を設立

出典:富山大学医学部HP

特徴

富山大学医学部は臨床前の教育として、臨床の各科に基礎医学の先生に加わって教員がチームを組んで統合的に各臓器や疾患の教育を行っています。5・6年次の臨床教育に入る前に臨床前の教育に関する知識と実技の全国共用試験に合格する必要があります。臨床教育では大学の附属病院と県立の中央病院での各科の臨床実習に加えて選択制の臨床実習が地域や海外の病院で実施しています。看護学科の専門教育でも臨床実習が大学附属病院の他に多くの関連教育施設の協力で行われています。

また医薬業の長い伝統を有する富山で医学部・薬学部・和漢薬研究所・大学の附属病院からなる医療系の大学として設立されました。医学と薬学の有機的な連携のもとに東西医学の統合の理念を掲げて、地域医療に貢献して世界的に活躍する人材の育成に努めています。世界との連携を指向しながら教育研究を推進していくことで和漢診療学講座を開設しました。個体を体系的に促える東西の医学的アプローチを内外との連携をしつつ全学で教育研究を推進していきます。

出典:富山大学医学部HP

カリキュラム

富山大学医学部医学科のカリキュラムは2年次から解剖学などの専門教育科目の授業が中心となります。3年次から臓器別に基礎と臨床の先生が相互に協力して行う統合型の教育が始まります。4年次に行われる臨床実習開始前の学生評価のための共用試験に合格した後に本学附属病院を中心に臨床実習を行っていきます。6年次で選択制の臨床実習では本学の付属病院以外にも地域の関連教育などの研修が可能になっています。

1年生は教養教育科目・医学準備教育などの医療学入門を学びます。

2・3・4年生は統合型講義・チュートリアル教育・共用試験・基礎医学・臨床医学・社会医学・基礎研究体験実習・和漢医薬学入門などを行います。

5・6年生は選択制臨床実習と臨床実習を行います。

出典:富山大学医学部HP

研修制度

富山大学医学部の研修制度は内科・小児科・皮膚科・精神科・外科・整形外科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・脳神経外科・放射線科・脳神経外科・放射線科・麻酔科・臨床検査・病理専門研修・救急科・総合診療科・リハビリテーション科・形成外科などのプログラムがあります。

その中の内科総合コースは1年目に富山大学で内科A・内科B・内科C・内科Dを行います。2年目は富山大学と連携施設で一般内科と内科救急・内科E・不足内科診療領域を行います。3年目は内科F・内科G・内科Aなどを行います。3年目は富山大学と連携施設を行います。

また基幹施設重点コースはは1年目に富山大学で内科A・内科B・内科C・内科Dを行います。2年目は富山大学と連携施設で内科C・内科D・不足内科領域研修を行います。3年目は内科E・内科F・内科Aなどを行います。

小児科コースは1年目富山大学付属病院・連携施設1・連携施設2、2年目連携施設1・富山大学付属病院・連携施設2、3年目富山大学付属病院・連携施設1・連携施設23などを行います。

出典:富山大学医学部HP

部活動

富山大学医学部の部活動を紹介します。運動部と文化部があります。100名を超える文化部・100名近い運動部など大人数のサークルもあります。

運動部はテコンドー部・ウインドサーフィン部・硬式テニス部・ゴルフ部・山岳部・女子軟式野球部・弓道部・スキー部・サッカー部・準硬式野球部・女子バスケットボール部・女子バレーボール部・水泳部・ソフトテニス部・卓球部・男子バスケットボール部・男子バレーボール部・バドミントン部・ハンドボール部・ラグビー部・陸上競技部・スキューバダイビング部・合気道部・釣り部・競技ダンス部・剣道部・ストリートダンス部などがあります。

文化部はピアエデュケーションサークル・ウインドアンサンブル・管弦楽団・救急医学勉強会・軽音楽部・コーラス部・国際医療研究会・三曲会・写真部・しゃべん会・小児科訪問サークル・医学英語研究会・囲碁将棋部・ギターマンドリンクラブ・茶道部・書道部・美術部・ボランティア部・グルメ研究会・医薬ジャズ研究部などがあります。

出典:富山大学医学部HP

連携病院

富山大学医学部の連携病院を紹介します。

あまつぶ内科クリニック(富山市赤田)
岩佐医院(富山市八尾町)
上野医院(富山市下新本町)
えりこ皮ふ科クリニック(富山市婦中町)
大野胃腸科外科医院(富山市赤田)
加藤泌尿器科医院(富山市本郷町)
かみやま脳神経クリニック(富山市上袋)
川崎内科医院(富山市月岡東緑町)
きたがわ整形外科医院(富山市町村)
呉羽矢後医院(富山市吉作)
里村クリニック(富山市稲荷元町)
高野耳鼻咽喉科医院(富山市石金)
富山中央診療所(富山市掛尾町)
長森興南クリニック(富山市蜷川)
早瀬整形外科医院(富山市奥田本町)
藤下内科クリニック(富山市婦中町)
いき内科クリニック(富山市呉羽町)
加積クリニック(滑川市堀江)
浅山外科胃腸科医院(射水市八塚)
黒田内科医院(中新川郡立山町五百石)

出典:富山大学付属病院HP

著名な卒業生

富山大学医学部の主な卒業生を紹介します。

石原恒明氏(産婦人科医・石原産婦人科院長)
布目英男氏(内科医・皮膚科医・葛西内科皮膚科クリニック院長)
吉森正人氏(精神科医・吉森クリニック院長)
中小路真氏(整形外科医・さいたま整形外科クリニック院長)
梶澤知恵子氏(皮膚科医・皮膚科ちえこクリニック院長)

出典:病院検索ホスピタ

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プロフィール
笠浪 真

税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号

1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢52人(令和3年10月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。

医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。

医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。

                       

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