はじめに

矯正歯科の開業医の年収はだいたい1400万円から1600万円程度の方が多いようです。単純に開業歯科医の年収は1200万円くらいになっていますのでそれよりも数百万円くらい高いのかなという気がします。

現に、開業歯科医の中にも年収200万円以下の方も20%近くいるとも言われています。年収300万から400万円程度の開業歯科医は多くいると聞いたことがあります。ただ200万円以下の開業歯科医がこんなにいるとなると絶句のレベルになります。

歯科はコンビニよりも多い店舗数が足かせになっているのは事実です。コンビニは全国に4万近くあると言われています。ただ歯科医院はいまや7万近くもあると言われています。というところからも稼げる歯科医師も減少してきています。

ただ、歯科医は歯科矯正などの自由診療も可能になっていますので営業力があればそれなりに稼ぐことも可能です。ただ競争は厳しいのでとても大変なことは確かです。

歯科医師は医師よりも明らかになりやすい

やはり、医師と歯科医師だとなるまでのお金はさほどかからないにしてもやはり学力的な面で大きな差があります。歯学部の方が医学部よりも明らかに入学しやすくなっています。医師よりも歯科医師の方が容易になることができます。

また、医学部から医師をめざそうとした方が何浪かして、やはり「受からない」と方向転換して歯科医師を目指す方もいます。私の高校の友人の方にもそのような方がいます。

そのため、歯科医師の数も歯科医院も多く激戦になってしまいます。ですので競争が激化して収入が下がってしまう歯科医師の方が絶対数で出てきてしまうことが仕方ないのかなという気がします。

歯科医師は歯学部を卒業後に研修医を1年以上経験して勤務医になります。勤務医を数年ほど経て開業する方もいますが、長期間勤務医として歯科医院で勤務をし続ける方もいます。

歯科医師で開業をしたいという方もそれなりにいるようですが、開業しても稼ぐことが難しいという実情もありますので、他の科ほど「開業したい」という気持ち・執念のある方は多くないのではないかと推測されます。

勤務医の年収との比較

矯正歯科の勤務医の年収は800万円から1000万円程度の方が平均値でありまた中央値担っているのかなという気がします。平均値の方がやや高くなっているようですが大きな差ではありません。

ただ、矯正歯科医も上は年収1800万円程度・下は350万円くらいの方が実際にいるとのことです。若い歯科医師で経営のあまり良くない歯科医院に就職をしてしまうとこの程度の年収にとどまってしまうことも十分に考えられそうです。矯正歯科医だと歯科医よりも技能が高いので多少の年収アップにはつながると思われます。ただ歯科医師となると経営面で優秀なところは多くないので平均となると厳しくなる気がします。

こうしてみると、歯科医師の年収は医師全体の年収よりもかなり低く収まっているかなという印象を受けます。

東京都など都市部に多い

歯科医の地域ごとの在籍の特徴としては、東京で全体の歯科医師の15%ほどとやや多くなっていますが地域的な偏りは大きくありません。大阪は東京の半分程度とやや少なめ。もっとも少ない鳥取でも全体の0.4%弱はいます。東京と鳥取では人口も23:1程度なので極端に鳥取で歯科医師が少ないという訳でもなさそうです。

歯科医師は東京にやや多いかなという印象でその他を地方全体で見ていくと人口比に近くなるかなという感じに見えます。全体として歯科医師不足で悩まされる地域はあまり多くないのかなという印象があります。というところからも歯科医師として生き残るのはどの地域に行っても容易ではないということです。歯科医院を開業することもかなり難度は上がります。

これが矯正歯科医となるとさらに東京や神奈川などの都市部に集中する気がします。専門医は都市部に多く総合的に診る医師が地方には多くなる傾向があります。矯正歯科という専門を考えるとこの割合よりも都市部に歯科医の方が多くいるのかなという気がします。

歯科矯正の都道府県別の開業医の年収

都道府県別の開業医の年収自体のデータがないので現在調査中です。

ただ、医師全体の年収で見るとやはり東北地方が高く、富山や福井などの北陸地方で低めになっています。医師の需要度の高い地域や医師の平均年齢が高くなっている地域の年収が高くなっているのかなという感じがします。

これは医師全体のことであって歯科医師にあてはまるかといえばそうともいえません。おそらく東京や神奈川などの都市部では稼げない開業歯科医も多く廃業を余儀なくされる方も多くいるのではないかと思われます。

全国でも年間1800件程度・全体の3%弱の歯科医院が閉院しています。おそらくコストのかかる都市部や人口が少ないうえに競争の大きい地方では閉院をしてしまうところも多いのかなという気がします。

開業には少なくても5000万円程度はかかりそう

開業医として病院の勤務医から医院を開業するとなると少なく見積もっても5000万円程度かかりそうです。また、高額自費なので、それなりの内装や外装も必要なので、1億円を超える可能性が高くなりそうです。

開業するとなると土地や建物などの箱物が必要になります。また検査器具や診察用具などの医療用具一式もそろえなければなりません。

矯正歯科や審美歯科などでは手術をするための器具をそろえる必要がありますのでコストがよりかかります。

歯科医院は入院施設などをそろえる必要はないので自宅開業なども可能ですがそれでもかなりのお金がかかります。

そこに歯科衛生士という専門家も必要になります。この歯科衛生士を確保することがとても難しい状況になっています。開業したばかりの歯科医院に優秀な歯科衛生士と出会えるかというと厳しい面もあります。それでも手が下りずに奥さんや姉妹などに受付や会計などの事務を手伝ってもらう必要が出てくるかもしれません。

歯科医院も開業してしまうと他の医師同様に経営者になります。最初は銀行からの借り入れも必要になります。ある程度歯科医院が稼げるようになってもスタッフの給料と借り入れの返済で、開業医自身の報酬がほとんど手元に残らない可能性もあります。

さらに、一般の病院や医院などよりも経営が厳しいということもあって、歯科医師で経営するのはさらに難易度が上がります。仕事も勤務医時代以上に忙しくなるにもかかわらず、年収は勤務医時代の数分の1程度もしくはそれ以下になってしまう方も多くいるのではないかと思われます。

実際に都市部の開業歯科医も他の医師同様に開業2・3年で閉院をしてもう一度勤務医に戻ってしまう方も多くいます。

開業をするにはかなりの決心と覚悟が必要になります。

歯科医師は手先が器用でなければならない

矯正歯科医はまず手先が器用でなければなりません。医師ほど専門性がなく医療知識は少なくてもなることはできます。ただ手先だけは絶対に必須です。矯正手術・入れ歯を挿入するなどの細かい作業を行う必要がありますので当然ながら細かい手作業は欠かせません。

歯の手術が上手く行かないと食べるはもちろん生活面も含めてかなりの影響を受けることになります。矯正で失敗すると最悪顔面神経痛などの原因にもなります。当然ながら患者さんに迷惑をかけてしまってクレームの原因にもなります。そこから評判を落としてしまって歯科医院の存続にも関わってきそうです。矯正歯科医・歯科医にとって技術・手先はとても大事になってきます。

また、歯科医師の方でも技術だけでなく、患者さんへの声かけやフォローなどを行う必要があります。せっかく手先などの技能があっても不愛想な医師だと医院全体の評判を落としてしまうことにもなりかねません。

さらに、歯科スタッフである歯科衛生士や歯科助手の方にもある程度の手先を求める歯科医院もあるようです。小さい歯科医院で歯科医師が1・2名しかいないところだと特にそのスキルを求められそうです。この手先という面で歯科衛生士や歯科助手の方が対応できずに離職する方も多くいるとか。私の友人の女性でこの手先が原因で歯科医院を退職した方もいます。歯科衛生士や歯科助手の慢性的な不足の原因はこの辺りにも大きくありそうな気がします。

歯科医院はかなりの数がありますので経営面で生き残るにはかなりの努力と戦略が必要になります。ただ生き残るところは必ずありますので方法が重要になります。

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